問題
血漿に最も多く含まれる蛋白質はどれか。
- フィブリノーゲン
- アルファグロブリン
- ガンマグロブリン
- アルブミン
解答: 4(アルブミン)
解説
- 誤り。フィブリノゲンは血漿タンパク質の3分類の中で最も少ない成分である。血液凝固因子としてトロンビンによりフィブリンに変換される役割を持つ。
- 誤り。αグロブリンはグロブリンの一種で、ホルモンやビタミンなどの物質運搬に関与するが、アルブミンより量は少ない。
- 誤り。γグロブリン(免疫グロブリン)は形質細胞で合成され、抗体として免疫反応に関与するが、アルブミンより量は少ない。
- 正しい。アルブミンは血漿タンパク質の中で最も多く含まれる。血漿タンパクは主にアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの3種類に分類される。量はこの順に多い。アルブミンは肝臓で合成され、膠質浸透圧の維持(約70%を担う)、各種物質の運搬、アミノ酸供給源としての重要な機能を持つ。血漿タンパク質の重量は血漿の約7%を占める。
ポイント
- 血漿タンパク質はアルブミン>グロブリン>フィブリノゲンの順に多く、アルブミンが最多である。
- 覚え方のコツ: 量の順番は「ア→グ→フ」(あいうえお順に近い)で覚える。アルブミンは「一番多くて膠質浸透圧の主役」と記憶する。
- 関連知識: 血漿タンパクのほとんどは肝臓で合成されるが、γ-グロブリンのみ白血球の形質細胞で合成される。A/G比(アルブミン/グロブリン比)は正常値1.5〜2.0で、肝疾患や慢性感染症で低下する。
- よくある間違い: γグロブリンを「最多」と誤解しやすいが、γグロブリンはグロブリンの一種にすぎず、アルブミンよりも量は少ない。また、フィブリノゲンは凝固因子として重要だが量的には最も少ない。
| 血漿タンパク | 量の順位 | 合成部位 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| アルブミン | 最多 | 肝臓 | 膠質浸透圧維持、物質運搬、アミノ酸供給 |
| グロブリン(α、β、γ) | 2番目 | 肝臓(γのみ形質細胞) | 物質運搬(α、β)、抗体(γ) |
| フィブリノゲン | 最少 | 肝臓 | 血液凝固(フィブリンに変換) |
表: 血漿タンパク質の分類と量の順位
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