問題
消化管で受動的に吸収されるのはどれか。
- 水
- カルシウムイオン
- ブドウ糖
- ナトリウムイオン
解答: 1(水)
解説
- 正しい。水は消化管において浸透圧差に従って受動的に吸収される。水の分子が溶質濃度の高い方へ移動する。エネルギーを必要としない受動輸送に分類される。溶質(Na⁺など)が能動輸送されると浸透圧勾配が生じ、それに従って水が移動する仕組みである。
- 誤り。Ca²⁺は活性型ビタミンDの促進下で能動輸送により吸収される。
- 誤り。ブドウ糖はSGLT1によるNa⁺との共輸送(二次性能動輸送)で吸収される。
- 誤り。Na⁺はNa⁺-K⁺ ATPase(ナトリウムポンプ)による能動輸送で基底膜側に汲み出される。
ポイント
- 受動輸送(拡散・浸透)はエネルギー不要、能動輸送はATPなどのエネルギーが必要である
- 覚え方のコツ: 「水は流れに任せる(受動)、イオンはポンプで汲む(能動)」
- 関連知識: 能動輸送に対して拡散や浸透を受動輸送と分類する。
- よくある間違い: Na⁺との共輸送で吸収されるブドウ糖を「受動的」と混同しやすい
| 移動様式 | エネルギー | 方向 | 例 |
|---|---|---|---|
| 拡散 | 不要(受動) | 高濃度→低濃度 | O₂、CO₂の移動 |
| 浸透 | 不要(受動) | 低張側→高張側(水) | 消化管での水吸収 |
| 能動輸送 | 必要(ATP) | 低濃度→高濃度 | Na⁺-K⁺ポンプ |
| 膜動輸送 | 必要 | 膜の変形による | 食作用、開口放出 |
| 濾過 | 圧力差 | 高圧側→低圧側 | 糸球体濾過 |
表: 物質移動の様式
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