問題
ATPの合成に利用されないのはどれか。
- クレアチンリン酸
- グルコース
- ピルビン酸
- 二酸化炭素
解答: 4(二酸化炭素)
解説
- 正しい(ATP合成に利用される)。クレアチンリン酸は高エネルギーリン酸化合物で、クレアチンキナーゼの作用によりADPにリン酸基を転移しATPを迅速に再合成する。
- 正しい(ATP合成に利用される)。グルコースは解糖系・TCA回路・電子伝達系を通じてATP合成に利用され、1モルあたり38モルのATPが得られる。
- 正しい(ATP合成に利用される)。ピルビン酸は解糖系の産物であり、ミトコンドリアでアセチルCoAに変換されTCA回路に入ってATP合成に寄与する。
- 誤り(ATP合成に利用されない)。二酸化炭素(CO₂)はTCA回路における代謝の最終産物(廃棄物)であり、ATP合成のエネルギー源としては利用されない。→CO₂はそれ以上分解してエネルギーを取り出すことができない物質である。→体外に呼気として排出される。
ポイント
- CO₂は代謝の最終産物(廃棄物)であり、エネルギー源としてATP合成には利用できない。
- 覚え方のコツ: 「CO₂とH₂Oは代謝のゴミ(最終産物)=もうエネルギーは取れない」と覚える。
- 関連知識: 内呼吸の全過程ではグルコース+O₂→CO₂+H₂O+ATPとなり、CO₂は排出される側の産物である。
- よくある間違い: ピルビン酸が「解糖系の産物だからATP合成に使われない」と誤解しやすいが、ピルビン酸はTCA回路の出発材料としてATP合成に大きく寄与する。
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