問題
細胞小器官とその働きの組合せで正しいのはどれか。
- ミトコンドリア-物質運搬
- リソソーム-蛋白質合成
- 粗面小胞体-不要な物質の分解処理
- 中心体-細胞分裂
解答: 4(中心体-細胞分裂)
解説
- 誤り。ミトコンドリアの主な働きはATP産生(エネルギー供給)であり、物質運搬ではない。ATPを大量に合成・供給する装置。
- 誤り。リソソームの働きは「不要な物質の分解処理」であり、タンパク質合成ではない。タンパク質合成はリボソーム(粗面小胞体上)の役割である。
- 誤り。粗面小胞体の働きはリボソームによる「タンパク質合成」であり、不要物質の分解処理はリソソームの機能である。選択肢2と3で機能が入れ替わっている点に注意する。
- 正しい。中心体は細胞分裂に際して働く細胞小器官である。1対の円筒状の小体よりなる。細胞分裂に際して働く。細胞分裂時に紡錘体(紡錘糸)を形成し、染色体を両極に分配する役割を担う。
ポイント
- 組合せ問題では「選択肢同士の機能入れ替え」に注意する(本問では2と3が逆)
- 覚え方のコツ: 「ミ(ミトコンドリア)→エ(エネルギー)、リソ→分解、ソメン(粗面)→合成、チュウ(中心体)→分裂」と頭文字で対応
- 関連知識: 細胞小器官は5つ(ミトコンドリア、小胞体、ゴルジ装置、リソソーム、中心体)であり、それぞれの機能を1対1で覚えることが必須
- よくある間違い: リソソームとリボソームの名前が似ているため混同しやすい。リソソーム=分解、リボソーム=タンパク質合成である
| 細胞小器官 | 主な機能 | 備考 |
|---|---|---|
| ミトコンドリア | ATP産生(エネルギー供給) | ATPを大量に合成・供給する装置 |
| 粗面小胞体 | タンパク質合成 | リボソームはタンパク質合成の場 |
| ゴルジ装置 | タンパク質の濃縮・分泌 | タンパク質を受け取って濃縮・分泌 |
| リソソーム | 不要物質の分解処理 | 加水分解酵素を多く含み不要物を分解 |
| 中心体 | 細胞分裂 | 細胞分裂に際して働く |
表: 細胞小器官と機能の対応
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