問題
骨格筋細胞で、カルシウムイオンを貯えているのはどれか。
- 横行小管
- ミトコンドリア
- 筋小胞体
- アクチン
解答: 3(筋小胞体)
解説
- 誤り。横行小管(T管)は細胞膜が内部に陥入した管状構造であり、活動電位を細胞深部に伝える役割を持つ。Ca²⁺の貯蔵場所ではない。
- 誤り。ミトコンドリアはATPを産生するエネルギー供給装置であり、筋収縮に必要なCa²⁺の主要な貯蔵場所ではない。
- 正しい。骨格筋細胞でCa²⁺を貯蔵しているのは筋小胞体である。筋小胞体は滑面小胞体が筋細胞用に特殊化した構造である。筋細胞ではCa²⁺貯蔵に関与する。安静時にはCa²⁺-ATPaseによりCa²⁺を取り込んで貯蔵し、活動電位が伝わるとCa²⁺を細胞質中に放出して筋収縮を引き起こす。
- 誤り。アクチンは細いフィラメントを構成する収縮タンパク質であり、細胞小器官ではなくCa²⁺を貯蔵しない。
ポイント
- 筋小胞体=滑面小胞体の筋細胞版であり、Ca²⁺貯蔵と放出を担う
- 覚え方のコツ: 「滑面小胞体のCa²⁺貯蔵」→筋細胞では「筋小胞体」と名前が変わるだけ、と対応づけて覚える
- 関連知識: 「筋細胞ではCa²⁺貯蔵に関与する」と記載
- よくある間違い: 横行小管(T管)と筋小胞体を混同しやすい。T管=「電気信号の伝導路」、筋小胞体=「Ca²⁺の貯蔵庫」である
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