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分解酵素を含む細胞小器官はどれか

問題

分解酵素を含む細胞小器官はどれか。

  1. 小胞体
  2. ミトコンドリア
  3. リソソーム
  4. 中心体

解答: 3(リソソーム)

解説

  1. 誤り。小胞体はタンパク質合成(粗面)や脂質合成・Ca²⁺貯蔵(滑面)に関与する器官であり、分解酵素を主として含む器官ではない。
  1. 誤り。ミトコンドリアはクエン酸回路と電子伝達系によるATP産生を行う器官であり、分解酵素の貯蔵器官ではない。
  1. 正しい。リソソーム(ライソソーム)は膜で包まれた袋状の小顆粒で、細胞質内に散在している。加水分解酵素を多く含んでおり、不要な物質を分解処理する。細胞内に取り込まれた異物や老廃物、不要になったタンパク質・脂質・核酸・多糖類などを分解する「細胞内の消化器官」である。食作用(エンドサイトーシス)で取り込まれた物質の処理にも関与する。
  1. 誤り。中心体は1対の円筒状の小体からなり、細胞分裂に際して紡錘体形成に働く器官であり、分解酵素とは無関係である。

ポイント

  • リソソームは加水分解酵素を多く含み、不要な物質を分解処理する「細胞内の消化器官」である。
  • 覚え方のコツ: 「リソ(lyso)=溶かす」→分解酵素で不要物を溶かす(分解する)器官と覚える。
  • 関連知識: リソソームの分解機能は膜動輸送(食作用)と連携して働く。食作用で取り込んだ異物をリソソームの酵素で分解する。
  • よくある間違い: ミトコンドリアも「分解」(糖の酸化分解)を行うが、これはエネルギー産生のための代謝反応であり、不要物質の分解処理を行うリソソームとは役割が異なる。
細胞小器官 主な機能 特徴
ミトコンドリア ATP産生(好気的代謝) 二重膜、クリステ構造
ゴルジ装置 タンパク質の濃縮・分泌 扁平な袋の積み重ね
粗面小胞体 タンパク質合成 リボソーム付着
滑面小胞体 脂質合成、Ca²⁺貯蔵 リボソームなし
リソソーム 不要物質の分解 加水分解酵素を含む
中心体 細胞分裂(紡錘体形成) 1対の円筒状小体

表: 主要な細胞小器官の機能一覧

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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