問題
細胞の核について誤っている記述はどれか。
- 遺伝子を含む。
- 細胞増殖に不可欠である。
- 中心体を含む。
- ヒトには46 本の染色体がある。
解答: 3(中心体を含む。)
解説
- 正しい。核にはDNA(デオキシリボ核酸)が存在し、個体の形質に関するすべての遺伝情報(遺伝子)を持っている。
- 正しい。核はDNAの複製と細胞分裂に不可欠であり、核がなければ細胞増殖は行えない。
- 誤り。中心体は核の中ではなく、細胞質内に存在する小器官である。中心体は1対の円筒状の小体からなり、細胞分裂に際して紡錘体形成に働く。核の中に存在するのはDNA(染色体として存在)と核小体(リボソームRNA合成の場)であり、中心体は含まれない。核は核膜で覆われ、核膜孔を通じて物質が出入りする。
- 正しい。ヒトの体細胞には46本の染色体がある。内訳は22対(44本)の常染色体と1対(2本)の性染色体である。
ポイント
- 核内の構成要素はDNA(染色体)・核小体・核基質であり、中心体は細胞質に存在する。
- 覚え方のコツ: 「核の中身=DNA+核小体」と覚え、それ以外の細胞小器官(中心体・ミトコンドリア・小胞体など)はすべて細胞質内と整理する。
- 関連知識: 赤血球や血小板は例外的に核を持たない(無核細胞)。性染色体はX・Yがあり、女性はXX、男性はXYである。
- よくある間違い: 中心体は細胞「分裂」に関与するので核の中にあると思いがちだが、実際は細胞質に存在する。
| 核の構成要素 | 機能 |
|---|---|
| DNA(染色体) | 遺伝情報の保持・複製 |
| 核小体 | リボソームRNAの合成 |
| 核膜(核膜孔) | 核と細胞質の境界、物質の出入り |
表: 核の構成要素と機能
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