【一問一答】2.5 循環器系 – 胎児循環

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2.5 循環器系 – 胎児循環

【胎児循環の経路】

胎児の骨盤付近にある左右の (  腸骨動脈) からは1対の臍動脈が分枝して、臍帯を走って胎盤に至る。

内腸骨動脈
外腸骨動脈

(解答) 内腸骨動脈
胎児の骨盤付近にある左右の内腸骨動脈からは1対臍動脈が分枝して、臍帯を走って胎盤に至ります。臍動脈には胎盤で処理される老廃物やCO2を含んだ血液が通ります。

胎盤内の (   ) は母体の血液で満ちている

絨毛間腔
絨毛

(解答) 絨毛間腔
胎盤内の絨毛間腔母体の血液で満ちています。その絨毛間腔には複雑に枝分かれした絨毛が浸されています。

絨毛の中には (   ) の毛細血管が走っている

胎児
母体

(解答) 胎児
絨毛の中には胎児の毛細血管が走っています。絨毛間腔を満たす母体の血液と、絨毛内を走る胎児の毛細血管の間でガス交換と栄養素、老廃物の交換が行われます。

胎盤内で母体の血液と胎児の血液は混じりあう


×

(解答) ×
絨毛間腔を満たす母体の血液と、絨毛内を走る胎児の毛細血管の間でガス交換と栄養素、老廃物の交換が行われますが、ここで両者の血液が混じりあうことはありません。もし母体の血液と胎児の血液が混じりあえば、母子双方に凝血が起きてしまいます。

絨毛毛細血管でO2と栄養分を付加されて動脈血となった胎児の血液は、(   ) に集まり、再び臍帯を通って胎児に返る。

臍動脈
臍静脈

(解答) 臍静脈
絨毛毛細血管でO2と栄養分を付加されて動脈血となった胎児の血液は、臍静脈に集まり、再び臍帯を通って胎児に返ります。

臍動脈は (A.  本) で、臍静脈は (B.  本) ある。

A. 1本 B. 2本
A. 2本 B. 1本

(解答) A. 2本 B. 1本
臍動脈2本 (1対) あり、臍静脈1本あります。

胎児内に入った臍静脈は (   ) の中を通って肝臓の下面に達する

肝鎌状間膜
肝円索
肝冠状間膜

(解答) 肝鎌状間膜
胎児内に入った臍静脈は臍と肝臓の間に張った肝鎌状間膜の中を通って肝臓の下面に達します。

肝臓の下面に到達した臍静脈は (   ) をとおり下大静脈に注ぐ

静脈管
動脈管
卵円孔

(解答) 静脈管
肝臓の下面に到達した臍静脈の血液の大部分は静脈管をとおり下大静脈に注ぎます。(静脈管からの血液の一部は門脈に注ぎます。)
下大静脈では臍からの動脈血は下半身からの静脈血と混ざり合いますが、混合血であっても酸素と栄養分を多く含むので胎児組織を養うことができます。

静脈管は別名 (  管) ともいう

ボタロー管
アランチウス管
アルコック管

(解答) アランチウス管
静脈管アランチウス管ともいいます。

下大静脈から右心房に入った混合血の大部分は、直ちに胎児の心房中隔に開く(   )を通って左心房に流れる。

卵円孔
ルシュカ孔
マジャンディー孔

(解答) 卵円孔
下大静脈から右心房に入った混合血の大部分は、直ちに胎児の心房中隔に開く卵円孔を通って左心房に流れます。

※ 胎児循環では肺から心臓(左心房)に返る血流量が少ないので、左心房の圧は低くなっています。それに比べて全身の静脈が注ぐ右心房は高圧なため、卵円孔からは一方的に右心房の血液が左心房に流れます。
※ 上大静脈から右心房に注いだ上半身の静脈血は、卵円孔にはあまり流入せず、右心房から右心室に入り、肺動脈幹に流れます。

肺動脈に流れた血液の大部分は (   管) により大動脈弓へ流れる

動脈管
静脈管
フォルクマン管

(解答) 動脈管
肺動脈に流れた血液の大部分は、動脈管と呼ばれる肺動脈幹と大動脈弓の間を連絡する短絡路を通って、肺循環を避けて体循環に注ぎます。胎児は肺呼吸を行っていないので肺組織が広がっておらず、肺動脈からの血液を許容できません。従って、肺動脈の血液は肺に入れず、大部分は抵抗なく流れる動脈管から大動脈に注ぎ込みます。

動脈管は 別名 (  管) ともいう

ミューラー管
ウォルフ管
ボタロー管

(解答) ボタロー管
動脈管ボタロー管ともいいます。

【胎児循環の切り替わり】

動脈管は出生後 (   ) になる

動脈管索
脊索
軸索

(解答) 動脈管索
動脈管は出生後、動脈管索になります。

臍動脈は出生後、大部分が臍動脈索となるが、近位部の一部は (   動脈) として残存する

上膀胱動脈
下膀胱動脈
中直腸動脈

(解答) 上膀胱動脈
臍動脈は出生後、大部分が臍動脈索となりますが、近位部の一部は上膀胱動脈として残存します。

アランチウス管は出生後、(   ) になる

動脈管索
静脈管索
ブルダッハ索

(解答)
アランチウス管静脈管の別名です。出生後、静脈管索となります。

臍静脈は出生後、(   ) になる

肝円索
臍静脈索
正中臍索

(解答) 肝円索
臍静脈は出生後、肝円索となります。

臍動脈や動脈管、静脈管は出生後、退化して結合組織のヒモとなり、それぞれの名前に索とつく(臍動脈索、動脈管索、静脈管索) だけですが、臍静脈だけは肝円索と名前ががらっと変わることに注意が必要です。臍静脈が肝鎌状間膜の中を走行するため、臍から肝臓に張るヒモとなるので肝円索といいます。

卵円孔は出生後、(   ) になる

ハウシップ窩
卵円窩
ダグラス窩

(解答) 卵円窩
卵円孔は閉鎖し、卵円窩というくぼみとなります。

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