【一問一答】5.1 泌尿器系 – 腎臓

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

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【一問一答】5.1 泌尿器系 – 腎臓

【腎臓の位置】

腎臓は (第  椎から第  椎) の範囲にある

第9胸椎から第12胸椎
第12胸椎から第3腰椎
第1腰椎から第4腰椎

(解答) 第12胸椎から第3腰椎
腎臓第12胸椎から第3腰椎の範囲にあります。

左右の腎臓を比べると (  腎) のほうが反対側より1/2腰椎分低い

左腎
右腎

(解答) 右腎
右腎の方が左腎より1/2腰椎分低いです。これは右腎の上方に肝臓があるためです。

【腎臓の被膜】

腎臓の表面は線維性の (   ) に被われる

腎被膜
脂肪被膜
腎筋膜

(解答) 腎被膜
腎臓の表面は線維性の腎被膜 (線維被膜) に被われます。

腎被膜の外側で、副腎も一緒に保護する柔らかい膜を (   ) という

脂肪被膜
腎筋膜

(解答) 脂肪被膜
腎被膜の外側で、副腎も一緒に保護する柔らかい膜を脂肪被膜といいます。


※ このように腎臓は脂肪組織に包まれているので、立位になると少し下がります。また、脂肪組織が緩くなると腎臓が動きやすくなり、時に下方まで下がり遊走腎 (下垂腎) となることがあります。20〜30代のやせた女性に多くみられます。

脂肪被膜の周りを膜状の (   ) が被い、上方では横隔膜につながっている

腎被膜
腎筋膜

(解答) 腎筋膜
脂肪被膜の周りを膜状の腎筋膜が被い、上方では横隔膜につながっています。

被膜 特徴
線維被膜 (腎被膜) 腎臓の表面を直接被う薄い結合組織
脂肪被膜 腎被膜の周囲で副腎も一括して包む脂肪性の被膜
腎筋膜 (ゼロタ筋膜) 脂肪被膜の周囲を被う。上方では横隔膜の筋膜へ、側方では横筋筋膜へ移行する

【腎臓の肉眼構造】

腎臓は10cm×5cm, 100gほどでソラマメ型をしている。内側縁中央部の凹んだ部分を (   ) という

腎錐体
腎柱
腎門

(解答) 腎門
腎臓の内側縁中央部の凹んだ部分を腎門といいます。

腎門からは手前より (   ・   ・   ) が出入りする

腎静脈・腎動脈・尿管
尿管・腎動脈・腎静脈
腎動脈・腎静脈・尿管

(解答) 腎静脈・腎動脈・尿管
腎門からは手前より腎静脈腎動脈尿管が出入りします。VAUと覚えます。
Vein:静脈
Artery:動脈
Ureter:尿管

腎臓の内部は皮質と髄質にわけられる


×

(解答) ○
腎臓の内部は皮質髄質に分けられます。


※ 皮質と髄質に分かれる器官 (実質性臓器で組織的に2層に分かれるもの)
・大脳、小脳
・胸腺
・腎臓
・副腎
・卵巣

腎臓の髄質は8〜12個の (   ) の集まりからなる

腎柱
腎錐体
腎杯

(解答) 腎錐体
腎臓の髄質は8〜12個の腎錐体の集まりからなります。

腎錐体は名前の通り錐体状で、その先端を (   ) という

腎乳頭
腎柱
腎杯

(解答) 腎乳頭
腎錐体の先端を腎乳頭といいます。腎臓で生成された尿は腎乳頭から出て、小腎杯に注ぎます。

隣り合う腎錐体の間に入り込んだ皮質の領域を (   ) という

腎柱
腎杯
腎盤

(解答) 腎柱
隣り合う腎錐体の間に入り込んだ皮質の領域を腎柱といいます。

ひとつの腎錐体とこれを囲む皮質とを合わせて (   ) という

腎柱
腎盤
腎葉

(解答) 腎葉
ひとつの腎錐体とこれを囲む皮質とを合わせて腎葉といいます。腎臓の肉眼的な構造単位となっています。


※ ラットやマウスは腎葉が1個の単葉腎ですが、人間のような大型哺乳類は複数の腎葉をもつ多葉腎となっています。

腎臓で生成された尿は腎乳頭より出て、 (   ) に注ぐ

小腎杯
集合管
腎盂

(解答) 小腎杯
腎臓で生成された尿は腎乳頭より出て、小腎杯に注ぎます。

小腎杯は集まり2〜3個の (   ) となる

大腎杯
腎盂

(解答) 大腎杯
小腎杯は集まり2〜3個の大腎杯となります。

大腎杯があつまり (   ) となり、腎門で尿管に移行する

腎盂
腎柱

(解答) 腎盂
大腎杯があつまり腎盂となり、腎門尿管に移行します。

【腎臓の組織構造】

糸球体とボウマン嚢を合わせて (   ) という

腎小体
ネフロン

(解答) 腎小体
糸球体とボウマン嚢を合わせて腎小体といいます。

腎小体は (  質) に存在する

皮質
髄質

(解答) 皮質
腎小体皮質に存在します。腎小体は直径約0.2mmの球状の小体で、片方の腎臓に約100万個あります。


※ 腎臓の皮質と髄質に何が存在するかという問題は良く出題されます。
皮質 → 腎小体が存在
髄質 → ヘンレループが存在

糸球体は (   ) が糸玉状に集まったものである

尿細管
毛細血管

(解答) 毛細血管
糸球体毛細血管が糸玉状に集まったものです。


※ この部位は動脈 → 毛細血管 → 動脈となる特殊な血管系で、発生学的には本来の毛細血管でなく、動脈の一部分が細分化してできたものと考えられ、「怪網」と呼ばれます。

ボウマン嚢は組織学的に (   ) でできる

結合組織
上皮組織

(解答) 上皮組織
ボウマン嚢単層扁平上皮からなります。腎小体の尿管極のところで細胞の丈が高くなり、単層立方上皮の近位尿細管に移行します。


※ 教科書などの模式図をみて、断面図に核があれば、その場所は「細胞」であることを示しています。細胞が隙間なく並んでいれば上皮組織だとわかります。結合組織と上皮組織の違いをしっかり理解しておいてください。

ボウマン嚢の一端から (   ) が始まる

尿管
尿細管
尿道

(解答) 尿細管
ボウマン嚢の一端から尿細管が始まります。

尿細管は (   ・   ・   ) と続き、集合管に集められる

近位尿細管・ヘンレループ・遠位尿細管
ヘンレループ・近位尿細管・遠位尿細管
遠位尿細管・ヘンレループ・近位尿細管

(解答) 近位尿細管・ヘンレループ・遠位尿細管
尿細管は近位尿細管ヘンレループ遠位尿細管と続き、集合管に集められます。

ヘンレループは (  質) にある

皮質
髄質

(解答) 髄質
ヘンレループ髄質に存在します。


※ 腎小体は皮質に、ヘンレループは髄質に存在。

集合管は (A.   ) の先端で (B.   ) に開口する

A. 腎柱  B. 腎盂
A. 腎乳頭 B. 腎杯

(解答) A. 腎乳頭 B. 腎杯
集合管腎乳頭の先端で、腎杯に開口します。

腎小体と尿細管を合わせて (   ) という

腎葉
ネフロン

(解答) ネフロン
腎小体尿細管を合わせてネフロンといいます。腎臓の機能を果たす基本的な構成単位です。

集合管はネフロンに (含まれ  )

含まれる
含まれない

(解答) 含まれない
集合管はネフロンに含まれません。ネフロン(腎小体+尿細管)は、腎臓の機能を果たす単位です。集合管は多数の尿細管が集まり注ぐ場所なので、単位には含められません。

【腎臓の血管】

腎動脈は (   動脈) となって腎錐体の間を進む

葉間動脈
弓状動脈
小葉間動脈

(解答) 葉間動脈
腎動脈は葉間動脈となって腎錐体の間を進みます。腎錐体とその周囲の皮質を合わせて腎臓の肉眼的単位である腎葉を構成します。腎錐体の間ということは、すなわち腎葉の間であるということ。だから「葉間動脈」です。

葉間動脈から続く (   動脈は) 髄質と皮質の間を横走する

小葉間動脈
弓状動脈
輸入細動脈

(解答) 弓状動脈
弓状動脈髄質と皮質の間を横走します。このように特徴的な走行をする血管はよく出題されますので、しっかり覚えておいてください。

弓状動脈から分かれた小葉間動脈は皮質の中を上行し、多数の枝を出し (   動脈) として糸球体に入る

輸入細動脈
輸出細動脈

(解答) 輸入細動脈
弓状動脈から分かれた小葉間動脈は皮質の中を上行し、多数の枝を出し輸入細動脈として糸球体に入ります。

糸球体から出る血管は (輸出   ) である

輸出細動脈
輸出細静脈

(解答) 輸出細動脈
糸球体から出る血管は輸出細動脈です。
ここは「細動脈 → 毛細血管 → 細動脈」とつづく特殊な血管系(怪網)であることに注意が必要です。

輸出細動脈は尿細管を取り囲む (   ) に再び分かれる

毛細血管
細静脈

(解答) 毛細血管
輸出細動脈は尿細管周囲毛細血管に再び分かれ弓状静脈に直接、あるいは小葉間静脈を経て弓状静脈に還ります。

原尿が通過する糸球体内皮・基底膜・足細胞突起を合わせて (   ) という

脈絡膜
濾過膜

(解答) 濾過膜
原尿が通過する糸球体内皮基底膜足細胞突起を合わせて濾過膜といいます。

ブドウ糖は濾過膜を (通過でき  )

通過できる
通過できない

(解答) 通過できる
ブドウ糖アミノ酸などの小さな分子は濾過膜を通過でき、原尿として濾しだされますが、近位尿細管でほぼ全て再吸収されます。

アルブミンは濾過膜を (通過でき  )

通過できる
通過できない

(解答) 通過できない
アルブミンなどの血漿タンパク質濾過膜を通過できません

遠位尿細管はその走行途中、必ず腎小体の (  極) に隣接する

尿管極
血管極

(解答) 血管極
遠位尿細管はその走行途中、必ず腎小体の血管極に隣接します。

遠位尿細管が腎小体の血管極に隣接する部分は、濾液流量をモニターし調節する働きがあり、 (    ) と呼ばれる

対向流交換系
傍糸球体装置

(解答) 傍糸球体装置
遠位尿細管が腎小体の血管極に隣接する部分は、濾液流量をモニターし調節する働きがあり、 傍糸球体装置と呼ばれます。


※ 対向流交換系はヘンレループにて尿の濃縮が行われる仕組みです。ここでは述べませんが、是非調べてみてください。

傍糸球体装置で濾液流量を計るセンサーとして働く部位を (A.   ) といい (B.   ) にある

A. 緻密斑 B. 遠位尿細管
A. 傍糸球体細胞 B. 輸入細動脈

(解答) A. 緻密斑 B. 遠位尿細管
傍糸球体細胞で濾液流量を計るセンサーとして働く部位を緻密斑といい、遠位尿細管にあります。


※ 濾液流量が低下すると、Na+、Clの再吸収効率が高まり、濃度が低下します。緻密斑は遠位尿細管を流れる尿の電解質濃度(主にCl)の濃度を監視することで濾液流量をモニターしています。

濾液流量の低下は緻密斑で感知され、輸入細動脈の内壁に存在する (A.   ) から (B.   ) を分泌させる

A. 傍糸球体細胞 B. レニン
A. 球状帯 B. アルドステロン

(解答) A. 傍糸球体細胞 B. レニン
濾液流量の低下は緻密斑で感知され、輸入細動脈の内壁に存在する傍糸球体細胞からレニンを分泌させます。


レニンは、血中のアンジオテンシノジェンをアンジオテンシンIに変換する。アンジオテンシンIはアンジオテンシン変換酵素(ACE:angiotensin converting enzyme)によってアンジオテンシンIIに変換される。アンジオテンシンIIは血圧を上昇させると共に、副腎皮質に作用して、アルドステロンの分泌を促進させる(レニン-アンジオテンシンアルドステロン系)

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