【一問一答】2.4.2 循環器系 – 静脈系 (2) 下大静脈、門脈系、骨盤内臓の静脈

note 解剖学マガジン

ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

解剖学マガジン|note

 

問題演習

あなたの結果を表示するためにクイズを共有 !


あなたの結果を表示するためにあなたについて教えて下さい!

【一問一答】2.4.2 循環器系 - 静脈系 (2) 下大静脈、門脈系、骨盤内臓の静脈 I got %%score%% of %%total%% right

あなたの結果を共有する


Google+


問題一覧

【一問一答】2.4.2 循環器系 – 静脈系 (2) 下大静脈、門脈系、骨盤内臓の静脈

【下大静脈に注ぐ枝】

下大静脈は (A.  腰椎) の前で左右の (B.   静脈) が合流して始まる。

A. 第4腰椎 B. 内腸骨静脈
A. 第5腰椎 B. 総腸骨静脈

(解答) A. 第5腰椎 B. 総腸骨静脈
下大静脈第5腰椎の前で左右の総腸骨静脈が合流して始まり、途中で腰静脈や腎静脈などを受けながら上行します。

下大静脈は腹大動脈の (  側) を上行する。

左側
右側

(解答) 右側
下大静脈は腹大動脈の右側を上行します。


上大静脈も下大静脈も正中線より右側を走行しています。これにより上大静脈では左右の腕頭静脈の長さに違いがでます。下大静脈では腎静脈の長さに違いがでます。

左腎静脈は右腎静脈より (  い)

長い
短い

(解答) 長い
下大静脈が右側を走行するため、左腎静脈は長く、右腎静脈は短くなります。

左腎静脈は腹大動脈の (  ) を横切り下大静脈に注ぐ


後ろ

(解答) 前
下大静脈は正中線より右側にあるので・・・

  • 左腎静脈は右腎静脈より長く腹大動脈の前を横切り下大静脈に注ぐ
  • 右性腺静脈(精巣静脈・卵巣静脈)は下大静脈に直接注ぐ。
  • 左性腺静脈左腎静脈に注ぐ。

※ 性腺動脈(精巣動脈・卵巣動脈)は腹大動脈より直接出る。

腎静脈は腎動脈より腹側なのに対し、総腸骨静脈は総腸骨動脈より背側であることに注意が必要です。

肝静脈は (   ) に注ぐ

門脈
上大静脈
下大静脈

(解答) 下大静脈
肝静脈は肝門を通らず、肝臓の上部後面の無漿膜野より出て下大静脈に直接注ぎます

腰静脈は4対あり (  大静脈)に注ぐ。

上大静脈
下大静脈

(解答) 下大静脈
腰静脈は4対存在し、下大静脈に注ぎます。


腰静脈は4対存在し、下大静脈に注ぐのと同時に、各腰静脈は上行枝により縦に交通し、上行腰静脈を作ります。右上行腰静脈は上方で奇静脈と、左上行腰静脈は半奇静脈に接続します。このように上行腰静脈は奇静脈系と吻合することにより、上大静脈と下大静脈を連絡する側副循環路としての働きもあります。

門脈は (   静脈・   静脈・   静脈) が合してできる

奇静脈・半奇静脈・副半奇静脈
脾静脈・上腸間膜静脈・下腸間膜静脈
左胃静脈・上直腸静脈・臍傍静脈

(解答) 脾静脈・上腸間膜静脈・下腸間膜静脈
門脈脾静脈上腸間膜静脈下腸間膜静脈が合してできた特別な静脈です。胃腸や膵臓、脾臓から集められた静脈は、門脈として肝臓の中に導かれて肝組織で毛細血管に流れたのち、再び、肝静脈を経て下大静脈に注ぎます。

門脈は肝臓の (  血管) である。

機能血管
栄養血管

(解答) 機能血管
門脈は肝機能 (栄養分の代謝調節・解毒・胆汁の生成など) に関わる機能血管です。

肝臓の栄養血管は (   ) である。

門脈
固有肝動脈
総肝管

(解答) 固有肝動脈
総肝動脈の終枝である固有肝動脈は肝組織を養う栄養血管です。


門脈は消化管で吸収された栄養素を肝臓に運ぶ血管と考えると、「門脈=肝臓の栄養血管」と勘違いしてしまいやすいです。ここは栄養血管を「臓器に酸素を運ぶ血管」と考えると間違えなくなります。

胃腸から吸収された栄養分や薬物は固有肝動脈により肝臓に送られる


×

(解答) ×
胃腸から吸収された栄養分や薬物門脈により肝臓に送られ、代謝や解毒が行われます。

門脈はインスリンやグルカゴンを肝臓から膵臓へと運ぶ


×

(解答) ×
門脈は膵臓から分泌された血糖調節ホルモン(インスリンとグルカゴン)を肝臓に運んでグリコーゲン貯蔵量を調節します。

脾臓で古い赤血球が壊され、その処理によって生じたヘモグロビンの残骸は門脈により肝臓に送られ胆汁の材料となる


×

(解答) ○
脾臓で古い赤血球が壊され、その処理によって生じたヘモグロビンの残骸 (ビリルビン) は門脈により肝臓に送られ胆汁の材料となります。

肝硬変などで門脈圧が亢進すると食道静脈に大量の門脈血が流入し喀血の原因となる


×

(解答) ×
門脈圧亢進症食道静脈瘤破裂により「吐血」が生じます。「喀血」は呼吸器系からの出血をいいます。臨床医学系の科目で重要です。間違えないようにしておいてください。

門脈圧亢進により直腸静脈叢が拡張すると痔核の原因となる


×

(解答) ○
門脈圧亢進により直腸静脈叢が拡張すると痔核の形成と痔出血の原因となります。

門脈圧亢進により臍を中心とした前腹壁の皮静脈にみられる放射状の怒張を (   の頭) という

ミノタウロス
メデューサ
ケルベロス

(解答) メデューサの頭
門脈圧亢進により臍を中心とした前腹壁の皮静脈にみられる放射状の怒張をメデューサの頭という

【骨軟内臓の静脈】

骨盤内臓周囲の静脈叢は弁を欠くことが多いので、血液の還流が悪くうっ血しやすい


×

(解答) ○
骨盤の主な深静脈は基本的に動脈の伴行静脈として内腸骨静脈に注ぎます。しかし骨盤内臓の静脈は、動脈とは伴行せずに各内臓周囲で複雑な静脈叢(膀胱静脈叢・前立腺静脈叢・子宮静脈叢・直腸静脈叢など)を形成します。骨盤内臓周囲の静脈叢は弁を欠くことが多いので、血液の還流が悪くうっ血しやすく、痔核の形成などの原因となります。

次の問題


【無料】解剖生理メルマガやってます

  • 厳選した国試過去問を毎日お昼におとどけ
  • 答えだけでなく、画像付きで解説!問題を解く考え方も
  • 勉強法のアドバイスやおすすめの参考書の紹介
  • オンライン講座のお知らせ

解剖生理メールマガジン
登録フォーム

以下にお名前とアドレスを入れていただきますと、登録できます。登録解除もいつでもできるので、お気軽にお試しください。

    取得中もしくはお持ちの資格

    We respect your privacy. Unsubscribe at anytime.

    note 解剖学マガジン

    ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

    かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント

    1 とにかく図が豊富
    2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
    3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
    4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

    解剖学マガジン|note

     

    つむぐ指圧治療室・相模大野|自律神経を整える腹部指圧(按腹)

    かずひろ先生は、神奈川県相模原市で「つむぐ指圧治療室」を開業しております。

    ご存知でしょうか。指圧は肩こりや腰痛だけではなくて、実は自律神経の調節がとても得意なんです。その秘訣は「腹部指圧」です。江戸時代では「按腹」とも呼ばれていました。お腹には消化器系や泌尿器系といった臓器があるのはもちろんですが、内臓器の働きを調節する自律神経が張り巡らされています。

    自律神経という場合には、一般的に「交感神経」と「副交感神経」が有名です。交感神経は心身を緊張状態として闘争や逃走に適した状態とする役割があり、副交感神経は心身をリラックスさせ消化吸収を促し治癒力をたかめてエネルギーを蓄えるように働きます。

    これらは臓器の機能を調節する「遠心性」の自律神経ですが、これ以外に「求心性」の自律神経があります。これを内臓求心性神経といい、実は遠心性線維より遥かに多い数があることが知られています。内臓からの求心性神経は常に脳や脊髄に内臓の情報を伝えています。文字通りこころと身体は繋がっています。内臓の調子が悪ければ、イマイチやる気も起きないのは、無理をしないようにという内臓求心性神経からのメッセージかもしれません。

    当室の腹部指圧(按腹)では、母指や四指、手掌をもちいてお腹全体をやわらかくし、組織液の循環をよくして内臓の細胞達ひとつひとつの活性化を心に想い、誠心誠意お腹を施術させていただきます。

    「腹を割って話をする」「腹を決める」などという諺があるように、お腹は私たちの身体の根本ともなるところです。だからこそ、内臓器に対する深い理解とともに、誠心誠意お腹の臓器たちに敬意を払い腹部指圧をさせていただいております。

    つむぐ指圧治療室HPへ

    指圧サブスクリプション制度

    指圧が週1回 20%オフで受けることができます

    医院ではなかなか相談できない、もしくは時間がなくて聞けないようなちょっとした健康に対する疑問もぜひご相談ください。より良い人生を送るための信頼できる健康請負人として、ぜひご指名ください。

    指圧サブスクリプション

    google mapのレビューも4.8/5 と好評価を頂いております。 解剖学講師は情熱的に、そして指圧師では誠心誠意をモットーとしています。ご来店お待ち申し上げております。

    google map|つむぐ指圧治療室

    友だち追加つむぐ指圧治療室

    note 解剖学マガジン

    ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

    かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
    1 とにかく図が豊富
    2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
    3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
    4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

    解剖学マガジン|note

     

    最近の記事

    • 関連記事
    • おすすめ記事
    • 特集記事

    コメント

    この記事へのコメントはありません。

    スポンサードリンク
    PAGE TOP