【一問一答】2.2.2 循環器系 – 心房と心室・弁膜

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

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【一問一答】2.2.2 循環器系 – 心房と心室・弁膜

【心房と心室】

心臓は上後方部の(A.  )と、下前方部の(B.  )に分けられる。

A. 心室 B. 心房
A. 心房 B. 心室

(解答) A. 心房 B. 心室
心臓は上後方部心房と、下前方部心室に分けられます。心房は静脈から血液が注ぎ込む部分で壁が薄く、血液を受け止めて心室へと送ります。心室は壁の心筋層が厚く発達し、強く収縮することで血液を勢いよく動脈へ拍出させるポンプとして働きます。


心房のことを英語で「atrium」といいます。このアトリウム(atriumu)の語源は、もともと古代ローマ住宅の玄関ホールの役割を果たした中庭が由来で、建築の分野でアトリウムというと、ガラスやアクリルパネルなど光を通す材質の屋根で覆われた大規模な空間のことを指します。東京国際フォーラムの入り口を入るとガラスにおおわれた空間があります。あれがアトリウムです。東京国際フォーラムのアトリウムも来場者を最初に受け入れる所、心臓ではもどってきた血液を受け入れるのがアトリウム(心房)です。

心臓表面で、心房と心室の境界には(  溝)が形成される。

中心溝
冠状溝
シルヴィウス溝

(解答) 冠状溝
心臓表面で、心房と心室の境界には冠状溝が形成されます。


冠状溝の前面は大動脈基部よりでて心臓後面に向かう右冠状動脈や、左冠状動脈回旋枝が通ります。後面は冠状静脈洞がみられます。

心臓は(A.  血)が流れる右心系と、(B.  血)が流れる左心系に分けられる。

A. 動脈血 B. 静脈血
A. 静脈血 B. 動脈血

(解答) A. 静脈血 B. 動脈血
心臓は静脈血が流れる右心系と、動脈血が流れる左心系に分けられます。


心臓は右心房・右心室・左心房・左心室からそれぞれどんな血管が出入りしているのかを覚えますが、いきなり暗記するのではなく、この「右心は静脈血、左心は動脈血」から始めると理解して覚えやすくなります。そして「心房は血液を受け入れる場所、心室は血液を送りだすポンプ」であることをあてはめます。

  • 右心房は静脈血を受け入れる場所:上大静脈・下大静脈・冠状静脈洞
  • 右心室は静脈血を送りだす場所 :肺動脈
  • 左心房は動脈血を受け入れる場所:肺静脈
  • 左心室は動脈血を送りだす場所 :上行大動脈

丸暗記してもすぐ覚えられますが、「右心は静脈血、左心は動脈血」がわかれば、もう忘れることはなくなると思います。

上大静脈・下大静脈・冠状静脈洞は (   ) に注ぐ

右心房
右心室
左心房
左心室

(解答) 右心房
右心房は静脈血を受け入れる場所なので、上大静脈下大静脈が注ぐほか、心臓自身の静脈(冠状静脈洞)も開口します。

肺動脈は (   ) から出る

右心房
右心室
左心房
左心室

(解答) 右心室
右心室は静脈血を送りだす場所なので、肺動脈が出ます。


肺はガス交換のための臓器なので、肺動脈には酸素の少ない静脈血が流れ、肺静脈には酸素の豊富な動脈血が流れていることも押さえておいてください。

肺静脈は (   ) に注ぐ

右心房
右心室
左心房
左心室

(解答) 左心房
左心房は動脈血を受け入れる場所なので、肺でガス交換を終えて酸素をたっぷりと含んだ動脈血が流れる肺静脈が注ぎます。

肺静脈は (  本) ある

1
2
4

(解答) 4
肺静脈は左右2対、計4本あります。

大動脈は (   ) から出る

右心房
右心室
左心房
左心室

(解答) 左心室
左心室は動脈血を送り出す場所なので、大動脈 (上行大動脈) が出ます。

心耳は (   ) の一部である

心房
心室

(解答) 心房
心耳心房の一部です。左右の心房の前端はそれぞれ、大動脈と肺動脈の基部を抱くように前にふくれだし、あたかも心臓にできた耳のように見えるので心耳といいます(右心耳と左心耳)。

心臓の前面と後面には、それぞれ左右の(  間)に沿う溝が認められる。

心房
心室

(解答) 心室
心臓の前面と後面には、それぞれ左右の心室間に沿う溝が認められます。これを前室間溝後室間溝といいます。

【心臓の弁膜】

左房室弁はどれか

二尖弁
三尖弁

(解答) 二尖弁

僧帽弁はどれか

二尖弁
三尖弁

(解答) 二尖弁
心臓の房室弁は左が2尖右が3尖です。左二右三(サニウゾウ) となっています。そして二尖弁は司教がかぶる、前後の二尖端をもった司教帽 (mitra) に形が似ていることから僧帽弁という名前になりました。

File:Mitra aus Minden KGM K6158.jpg
File:Mitra aus Minden KGM K6158.jpg
右房室弁はどれか

二尖弁
三尖弁

(解答) 三尖弁
右房室弁は3枚の弁尖からなるので三尖弁と呼ばれます。左二右三(サニウゾウ)。
※ 心臓の房室弁も肺葉の数も左二右三(サニウゾウ)

腱索と乳頭筋が存在するのはどれか

心房
心室

(解答) 心室
心房の内面は比較的滑らかですが、心室内面には心筋が網目状に盛り上がった肉柱や、内腔に突き出た乳頭筋がみられます。乳頭筋の先端から腱索という結合組織のヒモが伸びます。

腱索を介して乳頭筋につながっているのはどれか

房室弁
動脈弁

(解答) 房室弁
房室弁は心室に垂れ下がっており、弁尖の先端は腱索というヒモに移行します。弁尖は腱索を介して心室内腔に突き出た乳頭筋に固定されます。
乳頭筋は心室筋の一部で、心室が収縮するときに同時に収縮し、腱索を介して弁尖を引き、房室弁が心房側に翻らないようにしています。(逆流防止装置)

動脈弁は3枚の (  弁) よりなる

半月弁
バウヒン弁

(解答) 半月弁
大動脈弁肺動脈弁ともに3枚の半月弁よりなります。ドラえもんのポッケのような半月型の3枚の弁がベンツのマークのように配列しています。心室が収縮するときはポケットが潰れ、血液が流れ出ます。心室が拡張すると動脈より流れ出た血液が逆流する力がはたきますが、このとき3枚の半月弁が開き、逆流を防ぎます。

心臓の弁膜のうち、最も前側にあるのはどれか

僧帽弁
三尖弁
大動脈弁
肺動脈弁

(解答) 肺動脈弁
心房を取り除き上からみると4つの弁膜が見えます。大動脈弁が真ん中で、肺動脈弁が左前ヒダリマエ)にあります。房室弁は大動脈弁の後側にあります。


肺動脈弁は大動脈弁のヒダリマエ前室間枝は左冠状動脈の枝なのでヒダリマエ

房室弁や動脈弁の輪郭を取り囲むのはどれか

血管輪
線維輪
ランヴィエ絞輪

(解答) 線維輪
房室弁や動脈弁を構成する弁膜は線維輪に付着しています。線維性結合組織の固い輪で、房室弁や動脈弁の輪郭を取り囲みます。

心房と心室の間は結合組織性の(   )により隔てられている

線維束
内側縦束
房室束

(解答) 線維束
心房と心室の間には結合組織の線維束(線維輪線維三角)が取り巻いて、心房筋と心室筋を隔てています

・線維輪 :房室弁と動脈弁の輪郭
・線維三角:線維輪の間に張っている三角形の結合組織
・線維輪 + 線維三角 = 線維束 (心房と心室を隔てる)

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