皮膚について正しい記述はどれか (2013年 鍼灸 問題30)

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皮膚について正しい記述はどれか (2013年 鍼灸 問題30)

1 ○ 立毛筋は交感神経が支配する。
通常、自律神経は交感神経と副交感神経の双方が逆の働きをすることで臓器を支配することが多い。(交感神経と副交感神経の二重支配で、拮抗支配)
たとえば心臓でいえば、交感神経の働きで心拍数・心収縮力が高まり、副交感神経は心拍数・心収縮力を抑える。
だが、皮膚の「汗腺・血管・立毛筋」は交感神経単独支配(副交感神経はきていない)であることが大切。(p.145 図8–19 交感神経の節前線維と節後線維の走行)

2 × ルフィニ小体は痛覚に関与する。
ルフィニ小体は触圧覚に関与する。
自由神経終末は痛覚と温度覚を感受するが、その他の感覚終末小体 (クラウゼ小体・ルフィニ小体・マイスネル小体・パチニ小体) は触覚や圧覚などの機械的刺激を感受する。(p.28 皮膚の神経)

3 × メラノサイトは角質層に存在する。
メラノサイトは基底層に存在する。
表皮は5層構造で、真皮側の深部から、基底層・有棘層・顆粒層・淡明層・角質層という順番に配列している。基底層には基底細胞(分裂することによりケラチン産生細胞を生じる)、メラノサイト (メラニン産生細胞)、メルケル細胞が存在する。(p.27 表皮)

  • 基底層の基底細胞の分裂により生じた上皮細胞 (ケラチン産生細胞) が表層に上行するに従い、細胞内にケラチンがたまっていく過程を角化という。
  • 基底層にあるメラノサイトはメラニン色素を分泌し、周囲のケラチン産生細胞がメラニン色素を取り込むことにより肌の色が黒くなる
  • メルケル細胞はメルケル小体を構成する細胞部分。触圧覚を関知する。

4 × アポクリン汗腺は全身の皮膚に分布する。
アポクリン汗腺は腋窩など の皮膚に分布する。 汗腺にはエクリン汗腺 (小汗腺) とアポクリン汗腺 (大汗腺) がある。


皮膚の感覚受容器と神経線維
神経線維 感覚の種類 感覚受容器 特徴 存在場所
有髄 触圧覚 ルフィニ小体
(ルフィニ終末)
順応が遅く、圧刺激が長時間続いてもインパルスを発射し続ける。強度検出器。 真皮
メルケル小体
(メルケル盤)
表皮
マイスネル小体 順応が速く、刺激の動きに応じて反応する。速度検出器。 真皮
毛包受容器 真皮
パチニ小体 順応は最も速く、振動刺激に反応する。加速度検出器。 真皮下層
〜皮下組織
痛覚 高閾値侵害受容器
(自由神経終末)
機械的侵害刺激のみに反応。刺すような速い痛み。 表皮
無髄 C 痛覚,
温度覚
ポリモーダル侵害受容器
(自由神経終末)
機械的、温度、化学的刺激に反応。うずくような遅い痛み。 表皮
小汗腺と大汗腺

エクリン汗腺(p.30 エクリン汗腺)
エクリン汗腺は全身に広く分布し、開口分泌(p.29)により汗を体表に分泌する。細くて長い管状の腺で、分泌部 (終末部) は真皮の深層で糸玉状に巻き、導管はまっすぐに上昇し、皮膚の表面に開校する。その数は 200~500 万個で、特に手掌と足底に多い。汗の大部分は水で、その蒸発によって体熱を奪い体温の調節に重要な役割を果たす (温熱性発汗)。酷暑の時には1時間に1.5ℓもの汗が分泌される。また手掌・側底・腋窩の汗腺は、精神的な緊張が高まると分泌がさかんになる (精神的発汗)。

アポクリン汗腺(p.30 アポクリン汗腺)
アポクリン汗腺は腋窩に多く、そのほか乳輪や肛門の周囲など特定の場所に分布する。エクリン汗腺より腺腔が広く、アポクリン分泌 (離出分泌) を行う。脂肪やタンパク質に富む汗を出し、細菌によって分解されると特有のにおいを発し、体臭のもとになる。

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