心臓の血管系について正しい記述はどれか (2012年 あマ指 問題27)

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心臓の血管系について正しい記述はどれか (2012年 あマ指 問題27)

1 ○ 冠状動脈は上行大動脈から分枝する。

2 × 左冠状動脈は後室間枝を分枝する。
左冠状動脈は前室間枝枝を分枝する。右冠状動脈は後室間枝を分枝する。

3 × 右冠状動脈は回旋枝を分枝する。
左冠状動脈は回旋枝を分枝する。

4 × 冠状静脈洞は上大静脈に注ぐ。
冠状静脈洞は右心房に注ぐ。


心臓は、自身の内腔に満ちた血液で養われるのではなく、主に大動脈の基部から出る左右の冠状動脈により栄養されている。右冠状動脈は大動脈基部の前面から出て、右心耳と右心室の間を通って冠状溝を右に回って心臓の後面に達する。ここで後室間枝となって後室間溝を心尖に向かって下行する。左冠状動脈は大動脈基部の左側から出て、肺動脈と左心耳の間を通って冠状溝に達する。ここで前室間枝となって心臓の前面(前室間溝)を下行し心尖に向かう。その他にも、冠状溝を左後方に向かう回旋枝を出して左心室の後方部を栄養しながら心臓後面に達する。回旋枝は後室間枝とわずかに吻合する場合もある。
心臓の静脈には、前室問溝から冠状溝を走る大心臓静脈や、後室間溝を走る中心臓静脈などがある。その大半は心臓後面の冠状溝を走る太い冠状静脈洞に集まり、右心房の後面に注ぐ。(p.43 心臓の血管)

動脈 静脈
冠状溝 回旋枝 (左冠状動脈の枝) 冠状静脈洞
右冠状動脈 大心臓静脈
前室間溝 前室間枝 (左冠状動脈の枝) 大心臓静脈
後室間溝 後室間枝 (右冠状動脈) 中心臓静脈
左右の冠状動脈について (詳細)

心臓に分布する動脈は大動脈の起始部から起こる2本の冠状動脈(右冠状動脈と左冠状動脈)である。【解剖学講義 p.296 心臓の脈管・神経】

  • 右冠状動脈 Right coronary artery:大動脈の起始部(大動脈洞 Aortic sinus、バルサルバ洞 Sinus of Valsalva)の前面から起こり、肺動脈と右心耳との間を走って冠状溝に達しこの溝を右まわりに走って心臓の後面に進む。動脈は後面で後室間枝 Posterior interventricular branch(後下行枝 Posterior descending artery)となって後室間溝を心尖に向かって下行する。そのほかに、右心室の下縁に沿って走る枝、右外縁枝 Right marginal branch(鋭縁枝 acute marginal branch)を出す。右冠状動脈は主として右心房・右心室の後壁、心室中隔の後1/3部に分布する
  • 左冠状動脈 Left coronary artery:大動脈洞の左側から起こり、肺動脈と左心耳との間を前走して冠状溝に達し、前室間枝と回旋枝とに分かれる。前室間枝 Anterior interventricular branch(前下行枝 anterior descending artery)は心臓前面の前室間溝を心尖に向かつて下行する最も太い枝である。心尖の近くで後室間枝と吻合する回旋枝 Circumflex branch は冠状溝を左方にまわって後面に至り、右冠状動脈の終枝と吻合する。これらの吻合は弱いので、冠状動脈は機能的終動脈である。左冠状動脈は主として左心房・右心室の前壁・左心室の前壁と後壁・心室中隔の大部分に分布する。

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