内耳に存在するのはどれか (2014年 あマ指 問題33)

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

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2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
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内耳に存在するのはどれか (2014年 あマ指 問題33)

1 アブミ骨筋:中耳
大きな音に晒された時に、内耳に過剰な振動がいかないように耳小骨の振動を抑制する2つの横紋筋が中耳にある。
アブミ骨筋は顔面神経の枝(アブミ骨筋神経)により支配され、アブミ骨をを引き、前庭窓に伝わる振動を減弱させる。
鼓膜張筋はツチ骨を鼓室のほうに引いて鼓膜を緊張させる。(p.154 鼓室)

2 鼓索神経:中耳
鼓膜の内面上方を鼓索神経が走行している(p.154 鼓膜)。鼓索神経は顔面神経の枝で、舌前2/3の味覚と顎下腺・舌下腺の副交感を司る。梅干しが酸っぱくて唾液が出る。酸っぱいと感じるのも唾を出すのも鼓索神経の働きだ。(p.313 顔面神経)

3 鼓膜:中耳
鼓膜は耳の穴の奥。外耳と中耳の境にあるが、鼓膜自体は中耳に属する。鼓膜・鼓室・耳管が中耳で、鼓室にツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の3つの耳小骨がある。(p.154 鼓室)

4 ○前庭:内耳
内耳の構造を考えるのに、まずは全体像として外側が骨迷路、内側に一回り小さい膜迷路よりなることを理解する。骨迷路と膜迷路の間は外リンパ液、膜迷路の中は内リンパ液で満たされている。つまり内耳はリンパで満たされている。
部位で内耳を分けると、蝸牛、前庭、半規管に分けられる。蝸牛は聴覚、前庭は直進方向の加速度と身体の傾き、半規管は回転運動の加速度を感じる。そしてポイントは有毛細胞がある部位名だ。(p.154 内耳)

部位名 感覚受容装置 感覚
蝸牛 コルチ器(ラセン器) 聴覚
前庭 平衡斑 直進方向の加速度と身体の傾き
半規管 膨大部稜 回転運動の加速度

内耳(p.154 内耳)

内耳は、側頭骨の錐体の中にあり、聴覚と平衡覚を司る骨迷路膜迷路からなる。骨迷路は複雑な形をした中空の洞で、膜迷路は骨迷路とほぼ同じ形をしてこの中に収まっている。両迷路間は外リンパ、膜迷路の内部は内リンパと呼ばれる液体で満たされている。迷路は蝸牛前庭半規管の3部からなり、前庭は半規管と蝸牛への玄関口をなすことから、この名がある。

(1) 蝸牛(p.154 蝸牛)

文字通りカタツムリの殻に似ていて、蝸牛軸をラセン管が2巻き半取り巻いている。ラセン管の横断面をみると、その内部は2階だてになっており、1階の鼓室階と2階の前庭階に分かれ、その間に中2階として膜迷路に相当する蝸牛管が仕切られている。蝸牛管の床の基底板上にある上皮細胞は丈が高くなり、ラセン器(コルチ器)を形成し音を感受する。蝸牛神経は蝸牛軸内でラセン神経節をつくりラセン器に分布する。
鼓膜を震わせた音の振動は耳小骨を通じて前庭窓に達し、前庭階を満たす外リンパの液体の振動に変えられる。外リンパの振動は蝸牛の前庭階を昇りつめると鼓室階に移り、鼓室階を下る。すなわち、両階は蝸牛の頂部で連絡し外リンパで満たされ、蝸牛窓で消失する。この外リンパの振動は中2階をなす蝸牛管の内リンパに伝えられ、その振動はラセン器の有毛細胞を刺激して音を感受する。

(2) 前庭(p.156 前庭)

内耳の中央の部分で、その側壁にある前庭窓によって鼓室に接し、前方に蝸牛、後方に半規管が位置する。前庭には膜迷路に属する球形嚢卵形嚢という2つの袋があり、その内面には平衡斑と呼ばれる感覚装置がある。平衡斑には丈の高い有毛細胞があり、炭酸カルシウムの結晶である平衡砂をのせたゼリー状の平衡砂膜が表面をおおっている。身体の傾きおよび直進する方向とその加速度を感じる。

(3) 半規管(p.156 半規管)

互いに直交する面上に弧(ループ)を描く3本の半円周形の管からなり、それぞれその途中に膨大部というふくらみがある。膨大部の内面には膨大部稜という有毛感覚細胞の直線状の高まりがあり、身体の回転運動の方向と加速度を感じる。

次の問題

2014年 第22回 あん摩マッサージ指圧師 国家試験は以上で終了です。おつかれさまでした。
次は2014年 第22回 はり師・きゅう師 国家試験はいかがでしょう。是非チャレンジしてみてください。
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