【解剖学 国試演習】2-9 循環器系-頭頸部の脈管

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ポイントだけを暗記するのではなく、教科書を理解するための副教材の決定版。理解をすることで記憶は強固になり、忘れなくなります。 そして解剖学の理解は臨床力への豊かな土壌となります。解剖を得意科目にして将来に役立てたい。そんな方におすすめです。

かずひろ先生の解剖学マガジンのポイント
1 とにかく図が豊富
2 解説、一問一答、国試過去問で効率良く学べる
3 ポイントは表形式でまとめられ、覚えるポイントが明確
4 オンライン講座と連動。アーカイブ動画で何度でも学習できる

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(あマ指-1-31)
問題2-i1 正しいのはどれか。

1.眼動脈は外頚動脈の枝である。内頚動脈
(内頚動脈の枝:眼動脈・前大脳動脈・中大脳静脈・後交通動脈)

2.浅側頭動脈は内頚動脈の枝である。外頚動脈

3.右総頚動脈は直接、大動脈弓から起こる。
左総頚動脈(右総頚動脈は腕頭動脈から起こる)

4.総頚動脈の拍動は頚動脈三角の部位で触れる。
(頚動脈三角:顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹・胸鎖乳突筋前縁)

(解答 4)

(あマ指-2-30)
問題2-i2 脳に血液を供給する動脈はどれか。

1.外頚動脈

2.後頭動脈

3.椎骨動脈 ○ 脳は内頚動脈と椎骨動脈により栄養される

4.顔面動脈

(解答 3)

(あマ指-2-36)
問題2-i3 総頚動脈について誤っている記述はどれか。

1.左側は腕頭動脈から分枝する。× 大動脈弓

2.頚動脈三角でその拍動を触れる。
(頚動脈三角:顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹・胸鎖乳突筋前縁)

3.内頚静脈と伴行する。
総頚動脈に相当する静脈は内頚静脈

4.甲状軟骨上縁の高さで内頚動脈と外頚動脈とに分かれる。
(内頚動脈の起始部は膨れていて頚動脈洞という)

(解答 1)

(あマ指-7-30)
問題2-i4 内頚動脈の枝はどれか。

1.顔面動脈 外頚動脈の枝

2.眼動脈

3.浅側頭動脈 外頚動脈の枝

4.上甲状腺動脈 外頚動脈の枝

(解答 2)

【内頚動脈の枝】
(i) 眼動脈 (ii) 前大脳動脈 (iii) 中大脳動脈 (iv)後交通動脈
【外頚動脈の枝】
(i) 上甲状腺動脈 (ii) 舌動脈 (iii) 顔面動脈 (iv) 上行咽頭動脈 (v) 胸鎖乳突筋枝 (vi) 後頭動脈 (vii) 後耳介動脈 (viii) 浅側頭動脈 (ix) 顎動脈

(あマ指-8-32)
問題2-i5 外頚動脈の枝でないのはどれか。

1.椎骨動脈 ○ 鎖骨下動脈の枝

2.舌動脈

3.顎動脈

4.顔面動脈

(解答 1)

【鎖骨下動脈の枝】
(i) 椎骨動脈 (ii) 内胸動脈 (iii) 甲状頚動脈 (iv) 肋頚動脈
【外頚動脈の枝】
(i) 上甲状腺動脈 (ii) 舌動脈 (iii) 顔面動脈 (iv) 上行咽頭動脈 (v) 胸鎖乳突筋枝 (vi) 後頭動脈 (vii) 後耳介動脈 (viii) 浅側頭動脈 (ix) 顎動脈

(あマ指-14-27)
問題2-i6 外頸動脈の枝でないのはどれか。

1.浅側頭動脈

2.眼動脈 ○ 内頚動脈の枝 → 眼動脈・前大脳動脈・中大脳動脈・後交通動脈
(目の前の中大、後ろ交通)

3.顎動脈

4.舌動脈

(解答 2)

(あマ指-10-32)
問題2-i7 脳底部に血液を送り込む血管はどれか。

1.眼動脈

2.後頭動脈

3.顔面動脈

4.内頸動脈 ○ 脳は内頚動脈と椎骨動脈により栄養

(解答 4)

(鍼灸-1-28)
問題2-i8 正しいのはどれか。

1.顔面動脈の拍動は下顎の下縁で触れる。

2.総頚動脈の拍動は顎下三角の部位で触れる。頚動脈三角

3.上腸間膜静脈は下大静脈に開口する。門脈

4.脳底動脈は左右の内頚動脈が合流したものである。椎骨動脈

(解答 1)

【顔面部・頭部で脈が触れる場所】
・顔面動脈 :下顎下縁
・浅側頭動脈:こめかみ
・後頭動脈 :上項線

(あマ指-16-28)
問題2-i9 脳の静脈血の大部分が流入するのはどれか。

1.顔面静脈

2.外頸静脈 外頚静脈は, 頭部の皮静脈の血を集める

3.内頸静脈 ○ 脳の静脈血は硬膜静脈洞に集められ、頚静脈孔より内頚静脈となる。

4.鎖骨下静脈

(解答 3)

(あマ指-5-29)
問題2-i10 静脈の流れについて正しいのはどれか。

1.外頚静脈 → 腕頭静脈 鎖骨下静脈

2.脾静脈 → 下大静脈 門脈

3.肝静脈 → 上大静脈 下大静脈

4.大伏在静脈 → 大腿静脈 ○(伏在裂孔より)

(解答 4)

(あマ指-5-38)
問題2-i11 頚動脈三角の構成に関与しない筋はどれか。

1.顎二腹筋

2.肩甲挙筋 

3.肩甲舌骨筋

4.胸鎖乳突筋

(解答 2)

※ この問題は循環器ではないですが、解剖学で「〜三角」とでてきたら、三辺を覚えなくてはなりません。模式図で描けるようにすると良いです。

前頚三角 顎下三角 下顎骨 下縁
顎二腹筋 前腹
顎二腹筋 後腹
頚動脈三角 顎二腹筋 後腹
肩甲舌骨筋 上腹
胸鎖乳突筋 前縁
筋三角 肩甲舌骨筋 上腹
胸鎖乳突筋 前縁
正中線
後頚三角 胸鎖乳突筋 後縁
僧帽筋 外側縁
鎖骨

(鍼灸-8-33)
問題2-i12 体表から拍動を触れる動脈はどれか。

1.眼動脈

2.舌動脈

3.浅側頭動脈

4.上甲状腺動脈

(解答 3)

【顔面部・頭部で脈が触れる場所】
・顔面動脈 :下顎下縁
・浅側頭動脈:こめかみ
・後頭動脈 :上項線

(鍼灸-2003-28)
問題2-i13 脳の血管系について正しい記述はどれか。

1.前大脳動脈は脳底動脈の枝である。内頚動脈

2.中大脳動脈は椎骨動脈の枝である。内頚動脈

3.前交通動脈は総頚動脈の枝である。前大脳動脈

4.後交通動脈は内頚動脈の枝である。

(解答 4)

Circle_of_Willis_ja.png

(理作-1998-15)
問題2-i14 誤っているのはどれか。

1.内頚動脈は中大脳動脈と前大脳動脈とに分かれる。

2.椎骨動脈は鎖骨下動脈から分かれる。

3.左右の椎骨動脈は合流して脳底動脈になる。

4.左右の中大脳動脈は後交通動脈で連結される。× 中大脳動脈と後大脳動脈

5.後大脳動脈は脳底動脈から分かれる。

(解答 4)

 

(理作-1999-15)
問題2-i15 内頚動脈の分岐でないのはどれか。

1.眼動脈

2.前大脳動脈

3.後交通動脈

4.中大脳動脈

5.後大脳動脈
左右の椎骨動脈が合して脳底動脈となり、脳底動脈が分かれて左右の後大脳動脈となる。

(解答 5)

【内頚動脈の枝】
(i) 眼動脈 (ii) 前大脳動脈 (iii) 中大脳動脈 (iv)後交通動脈脈

(理作-2000-9)
問題2-i16 誤っているのはどれか。

1.左右の前大脳動脈は前交通動脈を介して吻合する。

2.左右の椎骨動脈は合流して脳底動脈となる。

3.内頚動脈は中大脳動脈と前大脳動脈とに分かれる。

4.左右の後大脳動脈は後交通動脈を介して吻合する。×  後交通動脈は中大脳動脈と後大脳動脈を吻合する。

5.脳底動脈は左右の後大脳動脈に分かれる。

(解答 4)

(理作-2002-8)
問題2-i17 椎骨脳底動脈系から血管支配を受ける大脳皮質はどれか。

1.前頭葉内側面

2.前頭葉外側面

3.側頭葉外側面

4.頭頂葉外側面

5.後頭葉内側面

(解答 5)

大脳動脈の分布域.png

【図表出典】
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版【電子書籍つき】

図が豊富で、単ページもしくは見開きで説明が完結しており、読みやすいです。良書。モバイルやタブレットで読める電子書籍つきです。

(柔整-2005-16)
問題2-i18 外頚動脈の枝でないのはどれか。

1.椎骨動脈 ○ 鎖骨下動脈の枝

2.顔面動脈

3.浅側頭動脈

4.顎動脈

(解答 1)

【鎖骨下動脈の枝】
(i) 椎骨動脈 (ii) 内胸動脈 (iii) 甲状頚動脈 (iv) 肋頚動脈
【外頚動脈の枝】
(i) 上甲状腺動脈 (ii) 舌動脈 (iii) 顔面動脈 (iv)上行咽頭動脈 (v) 胸鎖乳突筋枝 (vi) 後頭動脈 (vii) 後耳介動脈 (viii) 浅側頭動脈 (ix) 顎動脈

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    つむぐ指圧治療室・相模大野|自律神経を整える腹部指圧(按腹)

    かずひろ先生は、神奈川県相模原市で「つむぐ指圧治療室」を開業しております。

    ご存知でしょうか。指圧は肩こりや腰痛だけではなくて、実は自律神経の調節がとても得意なんです。その秘訣は「腹部指圧」です。江戸時代では「按腹」とも呼ばれていました。お腹には消化器系や泌尿器系といった臓器があるのはもちろんですが、内臓器の働きを調節する自律神経が張り巡らされています。

    自律神経という場合には、一般的に「交感神経」と「副交感神経」が有名です。交感神経は心身を緊張状態として闘争や逃走に適した状態とする役割があり、副交感神経は心身をリラックスさせ消化吸収を促し治癒力をたかめてエネルギーを蓄えるように働きます。

    これらは臓器の機能を調節する「遠心性」の自律神経ですが、これ以外に「求心性」の自律神経があります。これを内臓求心性神経といい、実は遠心性線維より遥かに多い数があることが知られています。内臓からの求心性神経は常に脳や脊髄に内臓の情報を伝えています。文字通りこころと身体は繋がっています。内臓の調子が悪ければ、イマイチやる気も起きないのは、無理をしないようにという内臓求心性神経からのメッセージかもしれません。

    当室の腹部指圧(按腹)では、母指や四指、手掌をもちいてお腹全体をやわらかくし、組織液の循環をよくして内臓の細胞達ひとつひとつの活性化を心に想い、誠心誠意お腹を施術させていただきます。

    「腹を割って話をする」「腹を決める」などという諺があるように、お腹は私たちの身体の根本ともなるところです。だからこそ、内臓器に対する深い理解とともに、誠心誠意お腹の臓器たちに敬意を払い腹部指圧をさせていただいております。

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