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つむぐ指圧治療室 相模大野

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静止電位を生じる細胞膜内外の違いはどれか

問題

静止電位を生じる細胞膜内外の違いはどれか。

  1. イオン分布
  2. 水分分布
  3. 浸透圧
  4. pH

解答: 1(イオン分布)

解説

  1. 正しい。静止膜電位は細胞膜内外のイオン分布の違いによって生じる。細胞外液ではNa⁺が主要な陽イオン(約90%)であり、細胞内液ではK⁺が主要な陽イオンである。このイオン分布の差はNa⁺-K⁺ポンプ(ナトリウムポンプ)によってATPを消費して能動的に維持されている。静止状態では細胞膜のK⁺透過性が高いため、K⁺が濃度勾配に従って細胞外へ流出し、細胞内が負(約-70mV)の電位が生じる。これが静止膜電位である。
  1. 誤り。水分分布の差は浸透圧に関与するが、膜電位(電気的な電位差)を直接生じさせる原因ではない。
  1. 誤り。細胞内外の浸透圧はほぼ等しく保たれており(等張維持)、細胞膜内外の「違い」とはいえない。浸透圧の差は膜電位を生じる要因でもない。
  1. 誤り。pHの差は酸塩基平衡に関わるが、静止膜電位を生じる主因ではない。

ポイント

  • 静止膜電位の成因は細胞内外のイオン分布の差(内にK⁺、外にNa⁺)であり、Na⁺-K⁺ポンプがこの分布を維持している。
  • 覚え方のコツ: 「電位=イオン分布」と直結させて覚える。「膜電位を問われたらイオン」が鉄則である。
  • 関連知識: Na⁺-K⁺ポンプは能動輸送の代表例であり、ATPを消費してNa⁺を細胞外へ、K⁺を細胞内へ輸送する。静止膜電位は神経・筋の興奮(活動電位発生)の前提条件である。
  • よくある間違い: 細胞内外の浸透圧はほぼ等しい(等張維持)ため、そもそも「膜内外の違い」に該当しない。pHは内外で異なる(細胞内がやや酸性)が、膜電位を生じる直接の原因ではない。膜電位はあくまでイオン(荷電粒子)の分布差によって生じる。
細胞膜内外の違い 関連する生理現象
イオン分布(K⁺/Na⁺) 静止膜電位、活動電位
浸透圧 内外ほぼ等しい(等張維持)
pH 酸塩基平衡

表: 細胞膜内外の違いと関連する生理現象

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本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、

知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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