問題
随意運動に関与する下行路はどれか。
- 脊髄視床路
- 脊髄小脳路
- 後索路
- 錐体路
解答: 4(錐体路)
解説
- 誤り。脊髄視床路は痛覚・温度覚を脊髄から視床に伝える上行性感覚伝導路であり、下行路ではない。
- 誤り。脊髄小脳路は深部感覚(固有感覚)を脊髄から小脳に伝える上行性伝導路であり、運動の協調に必要な情報を提供するが、下行路ではない。
- 誤り。後索路(後索-内側毛帯路)は触覚・深部感覚(位置覚・振動覚)を伝える上行性感覚伝導路であり、下行路ではない。
- 正しい。錐体路(皮質脊髄路)は大脳皮質運動野から脊髄前角の運動ニューロンへ至る随意運動の主要な下行性伝導路である。延髄の錐体で約80%が交叉し対側の脊髄を下行する。選択肢1〜3はすべて「脊髄→脳」方向の上行性感覚伝導路であり、唯一の下行路は錐体路のみである。
ポイント
選択肢のうち下行路は錐体路のみであり、脊髄視床路・脊髄小脳路・後索路はすべて上行性(感覚)伝導路である。
- 覚え方のコツ: 名前に「脊髄○○路」とあるものは「脊髄から○○へ上行する」と読める。「○○脊髄路」なら「○○から脊髄へ下行する」と方向を判断できる。錐体路=皮質脊髄路は「皮質→脊髄」の下行路。
- 関連知識: 問623(随意運動の伝導路)と同じテーマの出題であり、頻出度が高い。錐体路障害ではバビンスキー反射陽性・痙性麻痺が臨床的に重要な所見である。
- よくある間違い: 脊髄小脳路を「小脳が運動に関与するから下行路」と誤解しやすいが、脊髄小脳路はあくまで固有感覚を小脳に伝える上行路である。
- 教科書では「d.脊髄内の伝導路」の範囲に該当する。
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