問題
錘内筋線維が伸展されると活動が増える神経線維はどれか。
- Ia 群
- Ib 群
- Ⅱ群
- Ⅲ群
解答: 1(Ia 群)
解説
- 正しい。錘内筋線維が伸展されると筋紡錘の一次終末(環螺旋終末)が刺激され、Ia群求心性線維の活動が増加する。Ia群線維は最も太い有髄線維(直径12〜20μm、伝導速度70〜120m/s)であり、筋の伸展速度と長さの両方に応答する。脊髄前角のα運動ニューロンに単シナプス性に接続し、伸張反射(膝蓋腱反射など)の求心路となる。
- 誤り。Ib群線維はゴルジ腱器官からの求心性線維であり、筋の張力変化を感受する。筋紡錘の伸展には直接応答しない。
- 誤り。II群線維は筋紡錘の二次終末(散形終末)からの求心性線維であり、主に静的な筋長の変化を感受する。Ia群ほど速い応答を示さない。
- 誤り。III群線維は細い有髄線維(Aδ線維に相当)であり、圧覚や痛覚に関与する。筋紡錘の主要な求心性線維ではない。
ポイント
錘内筋線維の伸展に最も鋭敏に応答するのはIa群求心性線維であり、伸張反射の求心路を形成する。
- 覚え方のコツ: 「Ia=一番太い=一番速い=筋紡錘の一次終末」「Ib=腱器官」と覚える。Iaの「I」は「一次」を連想させる。
- 関連知識: γ運動ニューロンは錘内筋線維を収縮させて筋紡錘の感度を調節する(α-γ連関)。Ib群線維からの信号はIb抑制(逆伸張反射)として同名筋のα運動ニューロンを抑制する。
- よくある間違い: Ia群とIb群を混同すること。Ia=筋紡錘(筋の長さ変化)、Ib=ゴルジ腱器官(筋の張力変化)と明確に区別する。
- 教科書では「c.興奮の伝導」の範囲に該当する。
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