問題
錐体路系に属する伝導路はどれか。
- 皮質脊髄路
- 皮質赤核路
- 赤核脊髄路
- 網様体脊髄路
解答: 1(皮質脊髄路)
解説
- 正しい。皮質脊髄路は錐体路系の代表的な伝導路である。大脳皮質運動野→内包後脚→中脳の大脳脚→橋→延髄錐体(ここで約80%が交叉=錐体交叉)→脊髄前角α運動ニューロンという経路をたどる。延髄の錐体を通過するため「錐体路」と呼ばれ、随意運動の主要な下行路として機能する。
- 誤り。皮質赤核路は大脳皮質から中脳の赤核へ至る伝導路であり、錐体外路系に属する。
- 誤り。赤核脊髄路は中脳の赤核から脊髄に至る錐体外路系の伝導路で、主に上肢の屈筋群の促進に関与する。
- 誤り。網様体脊髄路は脳幹網様体から脊髄に至る錐体外路系の伝導路で、筋緊張や姿勢の調節に関与する。
ポイント
錐体路系=延髄の錐体を通過する伝導路(皮質脊髄路・皮質核路)、それ以外はすべて錐体外路系である。
- 覚え方のコツ: 「錐体路は”皮質脊髄路”のみ(+皮質核路)」と覚え、選択肢に「皮質脊髄路」があれば錐体路系と即答できる。
- 関連知識: 錐体路の障害では対側の随意運動麻痺(上位運動ニューロン障害)が生じる。錐体外路系の障害(パーキンソン病など)では振戦・固縮・無動が生じ、随意運動の麻痺とは異なる症候を呈する。
- よくある間違い: 「皮質赤核路」を”皮質”がつくから錐体路系と誤認するケース。錐体路系かどうかは「延髄錐体を通過するか」で判断する。
- 教科書では「a.錐体路系」の範囲に該当する。
| 分類 | 代表的な伝導路 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 錐体路系 | 皮質脊髄路、皮質核路 | 随意運動 |
| 錐体外路系 | 赤核脊髄路、網様体脊髄路、前庭脊髄路 | 筋緊張・姿勢の調節 |
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