問題
過換気で起こるのはどれか。
- 動脈血酸素分圧の低下
- 動脈血二酸化炭素分圧の上昇
- 血漿重炭酸イオン濃度の増加
- 血漿水素イオン濃度の減少
解答: 4(血漿水素イオン濃度の減少)
解説
- 誤り。過換気では肺胞への酸素供給が増えるため、動脈血O2分圧は若干上昇する。→ 低下ではない。
- 誤り。過換気では肺からのCO2排出が増加するため、動脈血CO2分圧は低下する。→ 上昇ではない。「過換気によりCO2が過度に排出された場合」に呼吸性アルカローシスが起こる。
- 誤り。CO2分圧の低下に伴い、CO2 + H2O ⇄ H2CO3 ⇄ H+ + HCO3- の平衡が左に移動する。→ HCO3-は減少方向に変化するのであり、増加ではない。
- 正しい。過換気によりCO2が過度に排出されPaCO2が低下する。→ CO2 + H2O ⇄ H+ + HCO3- の平衡が左に移動し、H+濃度が減少(pHが上昇)する。→ これが呼吸性アルカローシスの病態である。
ポイント
- 過換気 → CO2過剰排出 → PaCO2低下 → H+減少(pH上昇)→ 呼吸性アルカローシス
- 覚え方のコツ: 「過換気でCO2を吐きすぎる → 酸(H+)が減る → アルカローシス」という因果の流れで覚える
- 関連知識: 逆に換気不足(低換気)ではCO2が蓄積し、H+が増加して呼吸性アシドーシスとなる
- よくある間違い: 「過換気でO2が増えるからO2分圧が上昇する」は正しいが、主要な病態はCO2排出過多による酸塩基平衡の変化である
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