問題
運動感覚に含まれないのはどれか。
- 抵抗感
- 位置感
- 重量感
- 遠近感
解答: 4(遠近感)
解説
- 正しい。抵抗感は運動時に感じる抵抗の程度を知覚する運動感覚であり、筋紡錘や腱器官からの固有受容情報に基づいて生じる。
- 正しい。位置感は四肢や関節の現在の位置・角度を知覚する運動感覚であり、関節受容器や筋紡錘の情報が統合されて生じる。
- 正しい。重量感は持ち上げた物体の重さを知覚する運動感覚であり、筋の張力情報(腱器官)や筋紡錘からの情報に基づく。
- 誤り。遠近感は視覚に基づく感覚であり、運動感覚(深部感覚・固有感覚)には含まれない。遠近感は両眼視差や水晶体の調節、網膜像の大きさなどの視覚情報から生じる。運動感覚は筋紡錘・腱器官・関節受容器などの固有受容器からの情報に基づく感覚であり、位置感・運動覚・抵抗感・重量感が含まれる。
ポイント
運動感覚(固有感覚)=位置感・運動覚・抵抗感・重量感であり、視覚に基づく遠近感は含まれない。
- 覚え方のコツ: 「運動感覚は”筋・腱・関節”の感覚」と受容器の場所で判断する。遠近感は「目で見る感覚」であり、運動器とは関係ない。
- 関連知識: 運動感覚は深部感覚に分類され、脊髄後索を上行して大脳皮質の体性感覚野に達する。第10章(体性感覚)の深部感覚と同範囲である。
- よくある間違い: 遠近感を運動感覚に含めてしまうケース。「遠近」の文字から空間認知を連想して運動感覚と結びつけやすいが、視覚情報に基づくため別分類である。
- 教科書では「c.筋紡錘と腱受容器」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント