問題
運動反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか。
- 横隔膜反射―――脊髄
- 屈曲反射――――延髄
- 立ち直り反射――橋
- 緊張性頸反射――中脳
解答: 1(横隔膜反射―――脊髄)
解説
- 正しい。横隔膜反射の反射中枢は脊髄(C3〜C5)にある。横隔神経はC3〜C5の脊髄前角から起始し横隔膜を支配する。腹壁の皮膚を擦る刺激により反射的に横隔膜が収縮する皮膚反射であり、反射弓は脊髄レベルで完結する。
- 誤り。屈曲反射の反射中枢は脊髄であり、延髄ではない。屈曲反射は侵害刺激に対する脊髄反射である。
- 誤り。立ち直り反射の反射中枢は中脳であり、橋ではない。体の傾きに対して正常姿勢に戻す反射であり、中脳(赤核周辺)が中枢となる。
- 誤り。緊張性頸反射の反射中枢は延髄〜上位頚髄であり、中脳ではない。頸部の固有受容器からの入力に応じて四肢の筋緊張パターンが変化する。
ポイント
反射中枢の正しい対応:横隔膜反射=脊髄(C3-C5)、屈曲反射=脊髄、立ち直り反射=中脳、緊張性頸反射=延髄。
- 覚え方のコツ: 「C3-4-5 keeps the diaphragm alive」という英語の語呂合わせで横隔神経の起源を覚える。反射中枢のレベルは「脊髄→延髄→橋→中脳」の順で上行する。
- 関連知識: C3〜C5より上位の頚髄損傷では横隔膜が麻痺し自発呼吸が不可能となる(人工呼吸器が必要)。横隔膜反射の消失は頚髄損傷の重要な臨床所見である。
- よくある間違い: 立ち直り反射の中枢を「橋」と答えるケース。橋には排尿中枢(橋排尿中枢)があるが、立ち直り反射の中枢は中脳である。
- 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
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