問題
赤血球の破壊で生じるのはどれか。
- グロブリン
- フィブリノーゲン
- ウロビリノーゲン
- プラスミノーゲン
解答: 3(ウロビリノーゲン)
解説
- 誤り。グロブリンは肝臓やリンパ球(形質細胞)で合成される血漿タンパクであり、赤血球破壊の産物ではない。
- 誤り。フィブリノーゲンは肝臓で合成される血液凝固因子であり、赤血球破壊とは無関係である。
- 正しい。赤血球が脾臓の細網内皮系で破壊されると、ヘモグロビンがヘムとグロビンに分解される。ヘムは鉄を離してビリルビンという黄色い色素となる。ビリルビンは肝臓で水溶性に変換された後、胆汁成分として十二指腸へ排泄され、腸内に出たビリルビンは細菌の作用により還元されてウロビリノゲンとなり、大部分(約80%)は糞便中に排泄される。
- 誤り。プラスミノゲンは線維素溶解(線溶)系の前駆体であり、赤血球破壊の産物ではない。
ポイント
- 赤血球破壊後の代謝経路は「ヘモグロビン → ヘム+グロビン → ビリルビン → ウロビリノゲン」の順である。
- 覚え方のコツ: 「ヘモ→ビリ→ウロ」と3段階の流れで覚える。
- 関連知識: 血中ビリルビン濃度が約2mg/dlを超えると黄疸が認められる。ヘムから遊離された鉄は肝臓・脾臓に蓄えられ、赤血球の新生に再利用される。
- よくある間違い: グロブリンは赤血球破壊で「放出される」グロビンと名前が似ているため混同しやすいが、グロブリンは血漿タンパク、グロビンはヘモグロビンの構成タンパクで別物である。
| 段階 | 物質 | 場所 |
|---|---|---|
| 赤血球破壊 | ヘモグロビン → ヘム+グロビン | 脾臓(細網内皮系) |
| ヘム分解 | ヘム → ビリルビン(+鉄遊離) | 脾臓 |
| 抱合・排泄 | ビリルビン → 胆汁として排泄 | 肝臓 → 十二指腸 |
| 腸内変換 | ビリルビン → ウロビリノゲン | 腸管(腸内細菌) |
表: 赤血球破壊後のヘモグロビン代謝経路
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