問題
赤血球の新生を促進するのはどれか。
- 酸素の不足
- ビタミンB12 の不足
- カルシウムの不足
- 蛋白質の不足
解答: 1(酸素の不足)
解説
- 正しい。酸素不足(低酸素状態)は腎臓からのエリスロポエチン分泌を促進し、骨髄での赤血球産生を増加させる。酸素不足の状態が数日続くと(高地移住など)、エリスロポエチンの分泌が増加する。これは生体が酸素運搬能を高めるための代償反応である。
- 誤り。ビタミンB₁₂の不足は赤血球の新生を阻害する。ビタミンB12や葉酸は骨髄における赤血球の新生を促すビタミン。不足すると貧血の原因となる。
- 誤り。カルシウムの不足は主に骨代謝や血液凝固に関係し、赤血球産生を直接促進する因子ではない。
- 誤り。蛋白質の不足はヘモグロビン(グロビン)の合成を阻害し、赤血球産生にはマイナスに作用する。
ポイント
- 酸素不足→腎臓からエリスロポエチン分泌増加→骨髄での赤血球新生促進、が促進の正しい流れである。
- 覚え方のコツ: 「O₂不足→エリスロポエチン→赤血球増加」のカスケードを一連の流れで覚える。
- 関連知識: 赤血球の新生には鉄、ビタミンB₁₂、葉酸が不可欠。。これらの不足は貧血を引き起こす。
- よくある間違い: ビタミンB₁₂は赤血球新生に「必要」な因子だが、「不足」は促進ではなく阻害である。問題文の「不足」という語に注意する。
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