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つむぐ指圧治療室 相模大野

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赤血球の新生について正しい記述はどれか

問題

赤血球の新生について正しい記述はどれか。

  1. 鉄は不要である。
  2. 成人では主に脾臓で起こる。
  3. エリスロポエチンにより抑制される。
  4. 赤血球への成熟過程で細胞核は消失する。

解答: 4(赤血球への成熟過程で細胞核は消失する。)

解説

  1. 誤り。鉄は赤血球新生に不可欠である。→ 鉄はヘモグロビンのヘム部分の構成材料として必須であり、鉄欠乏では鉄欠乏性貧血を生じる。→ 女性は月経・妊娠・授乳により鉄を失いやすく、男性より多くの鉄補給が必要である。
  1. 誤り。成人の赤血球産生は主に骨髄で行われる(脾臓ではない)。→ 骨髄の幹細胞が前赤芽球→赤芽球→成熟赤血球へと分化する。→ 脾臓は赤血球の破壊(膜が古くなった赤血球の捕捉・溶血)を担う臓器である。
  1. 誤り。エリスロポエチンは赤血球産生を抑制ではなく促進する。→ 腎臓から分泌されるホルモンで、骨髄に作用して赤血球の新生を促進する。→ 低酸素状態が続くとエリスロポエチンの分泌が増加する。
  1. 正しい。赤血球は骨髄での成熟過程で核を消失する。→ 幹細胞から前赤芽球、赤芽球を経て成熟する過程で核が放出され、無核の赤血球となる。→ 核を失うことで内部スペースにヘモグロビンを大量に充填でき、効率的なO2運搬が可能になる。また核がないため増殖能はなく、寿命は約120日である。

ポイント

  • 赤血球新生には「鉄」「ビタミンB12・葉酸」「エリスロポエチン」が必要であり、成熟過程で核は消失する。
  • 覚え方のコツ: 赤血球の「生・死・場所」を整理する。「生まれる=骨髄」「死ぬ=脾臓」「促す=エリスロポエチン(腎臓産生)」。
  • 関連知識: ビタミンB12の吸収には胃液中の内因子が必要であるため、胃全切除ではビタミンB12吸収不全から巨赤芽球性貧血(悪性貧血)が起こる。赤血球の寿命は約120日で、1日に全赤血球の約1%が破壊・新生される。
  • よくある間違い: 赤血球の産生場所を「脾臓」と答えること。脾臓は破壊の場であり、産生は骨髄で行われる。また、エリスロポエチンの作用を「抑制」と逆に覚える間違いも多い。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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