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解糖系で生成される高エネルギー化合物はどれか

問題

解糖系で生成される高エネルギー化合物はどれか。

  1. ピルビン酸
  2. ATP
  3. グリコーゲン
  4. 乳酸

解答: 2(ATP)

解説

  1. 誤り。ピルビン酸は解糖系の最終産物であるが、高エネルギーリン酸結合を持たないため高エネルギー化合物ではない。
  1. 正しい。解糖系では細胞質内でグルコースが酵素の働きによってピルビン酸に分解される過程で、1モルのグルコースから2モルのATP(アデノシン三リン酸)が生成される。ATPは高エネルギーで結合しているリン酸基を持ち、これが分解されるときに遊離されるエネルギーが細胞の活動に利用される。解糖系はO₂を必要としない嫌気的過程であり、細胞質で行われる。なお、ミトコンドリア内のクエン酸回路と電子伝達系を合わせると、合計38モルのATPが産生される。
  1. 誤り。グリコーゲンはグルコースの貯蔵型多糖類であり、解糖系で生成されるものではない。むしろグリコーゲンが分解されてグルコースが供給される。
  1. 誤り。乳酸は嫌気的条件下でピルビン酸から生成される物質であるが、高エネルギーリン酸結合を持たないため高エネルギー化合物ではない。

ポイント

  • 解糖系(細胞質、嫌気的)では1モルのグルコースから2モルのATPが生成される。ATPが唯一の高エネルギー化合物である。
  • 覚え方のコツ: 「解糖系のATP=2モル」「クエン酸回路=2モル」「電子伝達系=34モル」→合計38モルとセットで覚える。
  • 関連知識: 解糖系はO₂不要(嫌気的)で細胞質で行われる。一方、クエン酸回路と電子伝達系はO₂が必要(好気的)でミトコンドリア内で行われる。
  • よくある間違い: ピルビン酸や乳酸は解糖系の「産物」ではあるが「高エネルギー化合物」ではない。高エネルギー化合物=ATPと明確に区別する。
代謝経路 場所 O₂の要否 ATP産生量(/グルコース1モル)
解糖系 細胞質 不要(嫌気的) 2モル
クエン酸回路 ミトコンドリア 必要(好気的) 2モル
電子伝達系 ミトコンドリア 必要(好気的) 34モル
合計 38モル

表: エネルギー代謝経路とATP産生量

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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