問題
覚醒時より睡眠時に顕著に認められるのはどれか。
- 血圧上昇
- 体温上昇
- カテコラミン分泌亢進
- メラトニン分泌亢進
解答: 4(メラトニン分泌亢進)
解説
- 誤り。睡眠時は副交感神経が優位となり、心拍数低下・血管拡張により血圧は低下する。上昇ではない。
- 誤り。睡眠時は代謝が低下し、体温は下降する。体温は夕方に最高値を示し、睡眠中の早朝に最低値となる。
- 誤り。睡眠時は交感神経活動が低下するため、カテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の分泌は低下する。亢進ではない。
- 正しい。メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、夜間の暗所環境下で分泌が顕著に亢進する。視交叉上核(体内時計の中枢)からの情報を受けて松果体がメラトニンを合成・分泌し、概日リズム(サーカディアンリズム)の調節と睡眠の促進に関与する。光刺激によりメラトニン分泌は抑制される。
ポイント
メラトニンは松果体から夜間・暗所で分泌が亢進し、睡眠を促進する「暗闘ホルモン」である。
- 覚え方のコツ: 「メラトニン=メラメラ暗い(メラニンと語感が似る)→暗い夜に出る→睡眠促進」と連想する。光に当たると分泌が止まる。
- 関連知識: 成長ホルモンは入眠直後のノンレム睡眠(徐波睡眠)時に分泌が亢進する。コルチゾールは早朝に最高。このように各ホルモンの日内リズムは頻出テーマである。時差ボケはメラトニンリズムの乱れが一因。
- よくある間違い: 「睡眠時に分泌が高まるホルモン」としてメラトニンと成長ホルモンを混同しやすい。メラトニンは「夜間」に、成長ホルモンは「入眠直後の深い睡眠時」に分泌が高まるという違いがある。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
| 生理指標 | 覚醒時 | 睡眠時 |
|---|---|---|
| メラトニン分泌 | 低下 | 亢進(夜間に最高) |
| カテコラミン分泌 | 亢進 | 低下 |
| 血圧 | 上昇傾向 | 低下 |
| 体温 | 上昇(夕方最高) | 低下(早朝最低) |
| 成長ホルモン分泌 | 低い | 入眠直後に亢進 |
表: 覚醒時と睡眠時の生理的変化の比較
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