問題
視覚情報の伝達に関与しないのはどれか。
- 視細胞
- 色素細胞
- 双極細胞
- 神経節細胞
解答: 2(色素細胞)
解説
- 正しい。視細胞(杆体細胞・錐体細胞)は光を受容して電気信号に変換する光受容細胞であり、視覚情報伝達の出発点である。
- 誤り。色素細胞(網膜色素上皮細胞)は視細胞の外側に位置し、散乱光の吸収、視細胞への栄養供給、ロドプシン再生のためのレチナール代謝などの支持的役割を果たす。視覚情報の伝達経路(視細胞→双極細胞→神経節細胞)には直接含まれない。色素上皮の機能は視覚に不可欠であるが、情報の「伝達」そのものには関与しない。
- 正しい。双極細胞は網膜内の介在ニューロンであり、視細胞から受け取った信号を神経節細胞に伝達する。視覚情報の縦方向の伝達を担う。
- 正しい。神経節細胞は網膜の最終出力ニューロンであり、その軸索が集まって視神経(第II脳神経)を形成する。活動電位を発生して視覚情報を脳に送る。
ポイント
網膜の情報伝達経路は「視細胞→双極細胞→神経節細胞→視神経」であり、色素上皮細胞は支持細胞である。
- 覚え方のコツ: 「視・双・節(し・そう・せつ)→視神経」で伝達経路を覚える。色素細胞は「裏方(支持)」であり、情報伝達の「表舞台」には出ないと覚える。
- 関連知識: 網膜色素上皮の障害は加齢黄斑変性症の一因である。色素上皮はメラニンを含み、入射光の散乱を防いで視覚の鮮明度を維持する。
- よくある間違い: 色素細胞を「色覚に関与する」と誤解しやすい。色覚を担うのは錐体細胞であり、色素上皮細胞は支持的な機能のみを担う。
- 教科書では「b.視覚の受容器と伝導路」の範囲に該当する。
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