問題
視覚の情報伝達に関係ない細胞はどれか。
- 視細胞
- 双極細胞
- 水平細胞
- グリア細胞
解答: 4(グリア細胞)
解説
- 誤り。視細胞(杆体細胞・錐体細胞)は光を受容して電気信号に変換する受容細胞であり、視覚情報伝達の出発点である。
- 誤り。双極細胞は視細胞と神経節細胞の間で信号を中継する介在ニューロンであり、視覚情報の縦方向の伝達を担う。
- 誤り。水平細胞は視細胞間の側方抑制に関与する介在ニューロンで、コントラスト強調や空間分解能の向上に寄与する。視覚の情報処理に重要な役割を果たす。
- 正しい。グリア細胞(神経膠細胞)は神経系の支持細胞であり、視覚の情報伝達には直接関与しない。網膜にはミュラー細胞(網膜に特有のグリア細胞)が存在し、構造的支持や代謝支援を行うが、信号伝達そのものには参加しない。視覚情報の伝達経路は視細胞→双極細胞→神経節細胞であり、水平細胞・アマクリン細胞が情報処理を修飾する。
ポイント
網膜の情報伝達経路は「視細胞→双極細胞→神経節細胞」であり、グリア細胞は支持的役割のみである。
- 覚え方のコツ: 「視・双・神(し・そう・しん)」で視細胞→双極細胞→神経節細胞の主経路を覚える。グリア=Glue(接着剤)で支持役と覚える。
- 関連知識: 神経節細胞の軸索が集まって視神経となり、視交叉→外側膝状体→視覚野へ至る。グリア細胞の種類と機能は神経生理学の章でも頻出である。
- よくある間違い: 水平細胞を「視覚に関係ない」と誤解しやすい。水平細胞は側方抑制で情報処理に関与するため、「関係ない」のはグリア細胞のみである。
- 教科書では「b.視覚の受容器と伝導路」の範囲に該当する。
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