問題
視床下部の機能で誤っているのはどれか。
- 姿勢の調節
- 摂食調節
- 体温調節
- ホルモン分泌調節
解答: 1(姿勢の調節)
解説
- 誤り。姿勢の調節は主に小脳、大脳基底核、脳幹(前庭神経核、網様体)が担当しており、視床下部の主な機能ではない。視床下部は自律神経系の最高中枢として、体温調節、摂食・飲水行動、下垂体ホルモン分泌調節、情動行動、概日リズム(視交叉上核)などの恒常性維持に重要な役割を果たしている。
- 正しい。視床下部には摂食中枢(外側野)と満腹中枢(腹内側核)があり、摂食行動の調節に関与する。
- 正しい。視床下部の視索前野・前視床下部が体温調節中枢として機能し、体温のセットポイントを決定する。
- 正しい。視床下部は放出ホルモン・抑制ホルモンを分泌して下垂体前葉ホルモンの分泌を調節し、内分泌系の最上位中枢として機能する。
ポイント
視床下部は「自律神経の最高中枢」であり「内分泌系の司令塔」であるが、姿勢調節は含まれない。姿勢調節は小脳・大脳基底核・脳幹が担う。
- 覚え方のコツ: 視床下部の機能を「た・せ・の・ほ・じ」で覚える。体温調節・摂食調節・飲水調節・ホルモン調節・情動と日内リズム。
- 関連知識: 視床下部は問題585でも出題される。視床下部の機能に「姿勢調節」が含まれない点は繰り返し問われる頻出テーマである。
- よくある間違い: 姿勢調節を視床下部の機能と考えてしまうことが多い。視床下部=恒常性維持(内部環境の調節)、小脳=運動の協調・姿勢保持と区別する。
- 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
| 中枢部位 | 主な機能 |
|---|---|
| 視床下部 | 体温調節、摂食・飲水、ホルモン分泌、情動、概日リズム |
| 小脳 | 協調運動、姿勢保持、平衡機能 |
| 大脳基底核 | 随意運動の調節、筋緊張 |
| 延髄 | 呼吸、循環、嚥下、嘔吐 |
表: 脳の各部位と主な機能
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