問題
視床下部の働きで適切でないのはどれか。
- 感覚の中継
- 摂食の調節
- 自律機能の調節
- 概日リズムの形成
解答: 1(感覚の中継)
解説
- 正しい。感覚の中継は視床の機能であり、視床下部の働きではない。視床は嗅覚を除くすべての感覚情報(視覚・聴覚・体性感覚・味覚など)を大脳皮質の各感覚野に中継する間脳の構造である。視床と視床下部は名前が似ているが機能が全く異なるため、明確に区別する必要がある。
- 誤り。視床下部には摂食中枢(外側野)と満腹中枢(腹内側核)があり、摂食行動を調節する。
- 誤り。視床下部は自律神経系の最高中枢であり、交感神経と副交感神経の活動を統合的に調節して体温・循環・消化などの内臓機能を制御する。
- 誤り。視床下部の視交叉上核は概日リズム(サーカディアンリズム)の中枢であり、約24時間周期の生体リズムを形成・維持する。
ポイント
感覚の中継は「視床」の機能であり、「視床下部」の機能ではない。
- 覚え方のコツ: 「視床=感覚の中継所」「視床下部=自律神経の最高中枢=体温・摂食・飲水・ホルモン・情動・概日リズム」と整理する。「視床=感覚」「視床”下部”=下から体を制御」と覚える。
- 関連知識: 視床下部の機能は多岐にわたり、「体温調節(前部=放熱、後部=産熱)」「摂食調節(外側=摂食、腹内側=満腹)」「飲水調節」「下垂体ホルモン調節」「情動(怒り・恐怖)」「概日リズム」がある。
- よくある間違い: 視床と視床下部の機能を混同すること。名前は似ているが、視床は感覚の中継、視床下部は自律神経・内分泌の中枢という全く異なる機能を持つ。
- 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
| 構造 | 主な機能 |
|---|---|
| 視床 | 感覚の中継(嗅覚以外) |
| 視床下部 | 自律神経の最高中枢、体温調節、摂食・飲水調節、下垂体ホルモン調節、情動、概日リズム |
表: 視床と視床下部の機能比較
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