問題
血管について正しいのはどれか。
- 動脈は静脈より血管抵抗が小さい。
- 動脈は静脈より多くの血液を貯留する。
- 静脈弁は血液の逆流を防ぐ。
- 歩行時には静脈還流量が低下する。
解答: 3(静脈弁は血液の逆流を防ぐ。)
解説
- 誤り。動脈(特に細動脈)は静脈より血管抵抗が大きい。→細動脈は血管抵抗が特に大きく「抵抗血管」と呼ばれ、血流調節に重要な役割を果たす。細動脈の血管抵抗は特に大きく、抵抗血管ともいう。
- 誤り。静脈が動脈より多くの血液を貯留する。→静脈は壁が薄く伸展しやすいため全血液量の約60〜70%を貯留しており「容量血管」と呼ばれる。静脈は壁が薄く血管の抵抗が小さいために、伸展しやすく、血液貯蔵所としての役割を持つため、容量血管ともいう。
- 正しい。静脈弁は血液の逆流を防ぐ。→中等大の静脈に存在する弁が、重力に逆らって心臓に戻る血液の逆流を防止する。中等大の静脈には所どころに弁(静脈弁)があり、血流の逆流を防いでいる。
- 誤り。歩行時には静脈還流量が増加する。→骨格筋の収縮・弛緩がポンプのように静脈内の血液を押し出す(筋肉ポンプ)。骨格筋の収縮・弛緩が静脈内の血液をポンプのように押し出す(筋肉ポンプ)。特に歩行時には、この作用により静脈還流量が増加する。
ポイント
- 細動脈=抵抗血管(血流調節)、毛細血管=交換血管(物質交換)、静脈=容量血管(血液貯留)と機能で分類する。
- 覚え方のコツ: 「動脈は”抵抗”、静脈は”容量”」と対比で覚える。「静脈還流の4因子=心房吸引・静脈弁・筋肉ポンプ・呼吸運動」をセットで覚える。
- 関連知識: 長時間の立位では筋肉ポンプが働かず静脈還流が減少し、起立性低血圧や下肢静脈瘤の原因となる。
- よくある間違い: 動脈の方が圧が高いため「多く貯留する」と誤解する。圧が高いのと容量が大きいのは別であり、静脈の方が伸展性が高く容量が大きい。
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