問題
血漿蛋白の働きとして誤っているのはどれか。
- 血液凝固
- 細胞への酸素供給
- 膠質浸透圧の維持
- 細胞へのアミノ酸供給
解答: 2(細胞への酸素供給)
解説
- 正しい。フィブリノゲンはトロンビンの作用によりフィブリンに変換され血液凝固に関与する。→ 血漿タンパク質の重要な機能の一つである。
- 誤り(この選択肢が正解)。細胞への酸素供給は血漿タンパク質の機能ではない。→ 酸素を運搬するのは赤血球内のヘモグロビンであり、血漿タンパク質ではない。→ ヘモグロビンは血漿中に溶けているのではなく、赤血球の中に含まれる色素タンパクである。
- 正しい。アルブミンを中心とする血漿タンパク質は膠質浸透圧を維持する。→ アルブミンの関与が約70%と大きく、血管内の水分保持に重要である。
- 正しい。血漿タンパク質は分解されてアミノ酸となり細胞に供給される。→ 特にアルブミンの関与が大きい。
ポイント
- 血漿タンパク質の機能は(1)アミノ酸供給、(2)膠質浸透圧維持、(3)ホルモン等の運搬、(4)酸塩基平衡、(5)免疫(γ-グロブリン)、(6)血液凝固(フィブリノゲン)であり、酸素供給は含まれない。
- 覚え方のコツ: 「酸素=ヘモグロビン=赤血球の仕事」「血漿タンパク=浸透圧・凝固・免疫・栄養」と担当を分けて整理する。
- 関連知識: 血漿タンパクの6つの機能が列挙されている。また「a.赤血球」では、ヘモグロビンが肺から組織へのO2運搬に重要な役割を担うこと。
- よくある間違い: 「誤っているもの」を選ぶ問題であることを見落として正しいものを選んでしまうミスに注意。また、ヘモグロビンをタンパク質だから血漿タンパクと混同しないこと。ヘモグロビンは赤血球”内”のタンパクである。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント