問題
血液凝固に関与するのはどれか。
- ビタミンC
- ビタミンD
- ビタミンE
- ビタミンK
解答: 4(ビタミンK)
解説
- 誤り。ビタミンCはコラーゲン合成に必要な水溶性ビタミンである。→ 欠乏すると壊血病(出血傾向・創傷治癒遅延)を起こすが、血液凝固因子の合成には直接関与しない。
- 誤り。ビタミンDはカルシウム・リンの代謝調節に関与する脂溶性ビタミンである。→ 骨形成や小腸でのCa2+吸収促進に重要だが、血液凝固因子の合成には関与しない。
- 誤り。ビタミンEは抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンである。→ 細胞膜の脂質過酸化を防ぐが、血液凝固には直接関与しない。
- 正しい。ビタミンKはプロトロンビンをはじめとする凝固因子(第II・VII・IX・X因子)の肝臓での合成に不可欠な脂溶性ビタミンである。→ ビタミンK欠乏ではこれらの凝固因子が産生されず出血傾向となる。→ 胆汁の腸内排泄が障害されるとビタミンK(脂溶性)の吸収が低下し、凝固障害が起こる。
ポイント
- 血液凝固に必要なビタミンは「ビタミンK」。プロトロンビンなどの凝固因子合成に不可欠である。
- 覚え方のコツ: 「K=Koagulation(ドイツ語で凝固)」と覚える。脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の中で凝固に関わるのはKだけ。
- 関連知識: 抗凝固薬のワルファリンはビタミンKの作用を阻害して凝固を抑制する。新生児はビタミンKが不足しやすいため出生後に投与される。
- よくある間違い: ビタミンCの欠乏による壊血病の出血傾向を「凝固障害」と混同すること。壊血病の出血はコラーゲン合成障害による血管壁の脆弱化が原因であり、凝固因子の問題ではない。
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