問題
血液中の酸素分圧低下時に起こらないのはどれか。
- 酸素化ヘモグロビンの増加
- エリスロポイ工チンの分泌
- 頚動脈小体からの求心性活動の亢進
- 赤血球の増加
解答: 1(酸素化ヘモグロビンの増加)
解説
- 誤り。酸素分圧が低下すると酸素化ヘモグロビン(HbO2)は減少する。→ ヘモグロビンのO2結合はO2分圧に依存しており、分圧低下によりO2が解離するため、酸素化ヘモグロビンは増加ではなく減少する。
- 正しい。低酸素状態が続くと腎臓からエリスロポエチンの分泌が増加する。→ エリスロポエチンは骨髄に作用して赤血球の新生を促進するホルモンである。→ 高地移住などで酸素不足が数日続くと分泌が増加する。
- 正しい。頸動脈小体は末梢化学受容器として血中O2分圧の低下を感知する。→ その情報は舌咽神経を通じて延髄に伝えられ、呼吸促進や循環調節が行われる。
- 正しい。エリスロポエチンの作用により骨髄での赤血球産生が増加する。→ これにより血液のO2運搬能力が高まり、低酸素状態への代償が行われる。
ポイント
- 低酸素時、酸素化ヘモグロビンは「減少」する。増加と混同しないこと。
- 覚え方のコツ: 低O2→「エリスロポエチン分泌UP→赤血球UP」「頸動脈小体が感知→呼吸促進」の2つの代償経路をセットで覚える。
- 関連知識: 高地トレーニングでは低酸素刺激によりエリスロポエチン分泌が増加し、赤血球数が増えて持久力が向上する。
- よくある間違い: エリスロポエチンの産生臓器を「骨髄」と答えること。産生は腎臓、作用部位が骨髄である。
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