問題
血液を凝固させる物質はどれか。
- プラスミン
- ヘパリン
- アルブミン
- プロトロンビン
解答: 4(プロトロンビン)
解説
- 誤り。プラスミンはフィブリンを分解する線溶系の酵素であり、血液を凝固させるのではなく血栓を溶解する。フィブリンがプラスミンというタンパク分解酵素によって分解される。
- 誤り。ヘパリンはアンチトロンビンIIIの作用を増強してトロンビンを不活性化する抗凝固物質である。ヘパリンは、アンチトロンビンIIIの作用を増強して、トロンビンなどを不活性化する。
- 誤り。アルブミンは血漿タンパク質であり、膠質浸透圧の維持が主な機能である。→ 血液凝固には直接関与しない。
- 正しい。プロトロンビンは肝臓で合成される血液凝固因子(第II因子)であり、活性型第X因子とCa²⁺の存在下でトロンビンに変換される。→ トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンに変え、血液凝固を完了させる。プロトロンビンを活性化してトロンビンに変える。→ プロトロンビンの産生にはビタミンKが必要である。
ポイント
- プロトロンビンは凝固因子(第II因子)であり、トロンビンに変換されて血液凝固の第2相を担う
- 覚え方のコツ: 凝固と線溶は正反対 →「プロトロンビン=凝固促進」vs「プラスミン=凝固溶解」と対比する
- 関連知識: プロトロンビン産生にはビタミンKが必要で、ビタミンK不足やワルファリン投与で凝固障害が生じる
- よくある間違い: プラスミンとプロトロンビンの名前が似ているため混同しやすいが、作用は正反対である
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