問題
血液への添加で溶血を起こすのはどれか。
- ナトリウムイオン
- 蒸留水
- カルシウムイオン
- トロンビン
解答: 2(蒸留水)
解説
- 誤り。ナトリウムイオンは細胞外液の主要な陽イオンであり、等張液(生理食塩水)の成分である。→ 等張液の添加では赤血球の浸透圧バランスが保たれるため溶血は起こらない。
- 正しい。蒸留水は浸透圧が0の低張液であり、赤血球に添加すると浸透圧差により水が赤血球内に流入し、細胞が膨張・破裂して溶血が起こる。赤血球を低張液に入れると、水が赤血球内に入って赤血球が膨張し細胞膜が破れて溶血を起こす。これが水を静脈注射してはいけない理由である。
- 誤り。カルシウムイオンは生理的イオンであり、血液への添加で溶血を起こすことはない。→ Ca²⁺は血液凝固に必要なイオンである。
- 誤り。トロンビンは血液凝固カスケードの酵素であり、フィブリノゲンをフィブリンに変換する。→ 凝固反応には関与するが溶血は起こさない。
ポイント
- 蒸留水(低張液)の添加は浸透圧差で赤血球内に水が流入し、膨張・破裂により溶血が起こる
- 覚え方のコツ: 「低張→水が入る→膨張→破裂→溶血」と浸透圧の流れで覚える。水を静脈注射してはいけない理由と結びつける
- 関連知識: 溶血は低張液だけでなく、細菌毒素・血液型不適合輸血・物理的刺激(超音波など)でも起こる
- よくある間違い: カルシウムイオンが赤血球を攻撃すると思いがちだが、Ca²⁺は生理的イオンであり溶血とは無関係である
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