問題
血圧が高くなる因子として誤っているのはどれか。
- 血液粘度の減少
- 血液量の増大
- 血管断面積の縮小
- 血管壁の弾力性の低下
解答: 1(血液粘度の減少)
解説
- 誤り。血液粘度の減少は末梢血管抵抗を低下させるため、血圧を下げる方向に作用する。血液粘性の上昇などによって、血圧は上昇する。粘度の「減少」は血圧上昇因子に該当しない。
- 正しい。血液量の増大は心臓への静脈還流量を増加させ、心拍出量の増大を通じて血圧を上昇させる。
- 正しい。血管断面積の縮小(血管収縮)は総末梢抵抗を増大させ、血圧を上昇させる。
- 正しい。血管壁の弾力性の低下(動脈硬化など)は末梢血管抵抗の上昇をきたし、特に収縮期血圧を上昇させる。
ポイント
- 動脈圧=心拍出量×総末梢抵抗の関係から、心拍出量または末梢抵抗を増大させる因子が血圧を上昇させる。
- 覚え方のコツ: 「血圧UP=量UP・抵抗UP・粘度UP・弾力DOWN」と4因子セットで覚える。
- 関連知識: 高血圧症の基準(WHO基準: 最高血圧140mmHg以上または最低血圧90mmHg以上)も合わせて押さえる。
- よくある間違い: 「血管壁の弾力性低下」は血圧を下げると誤解しやすいが、弾力性低下はウインドケッセル効果の減弱により収縮期血圧を上昇させる。
| 因子 | 変化の方向 | 血圧への影響 |
|---|---|---|
| 血液量 | 増大 | 上昇 |
| 血管断面積 | 縮小(血管収縮) | 上昇 |
| 血管壁の弾力性 | 低下 | 上昇 |
| 血液粘度 | 上昇 | 上昇 |
| 1回拍出量 | 増加 | 上昇 |
表: 血圧を上昇させる主な因子
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