問題
蛋白質合成にかかわる細胞小器官はどれか。
- 中心体
- リボソーム
- ゴルジ装置
- ミトコンドリア
解答: 2(リボソーム)
解説
- 誤り。中心体は1対の円筒状小体からなり、細胞分裂に際して紡錘体を形成する役割を担う。
- 正しい。粗面小胞体のリボソームはタンパク質合成の場である。mRNAがリボソームと結合し、tRNAがアミノ酸を運んで、遺伝情報通りのアミノ酸配列のタンパク質が合成(翻訳)される。リボソームはrRNAとタンパク質から構成されており、粗面小胞体に付着したものと細胞質中に遊離したものがある。
- 誤り。ゴルジ装置はリボソームで合成されたタンパク質を受け取って濃縮・分泌する働きを持つが、合成自体は行わない。
- 誤り。ミトコンドリアはATP(エネルギー)を産生する細胞小器官であり、タンパク質合成の場ではない。
ポイント
- タンパク質合成の流れは「DNA→mRNA(転写)→リボソームでタンパク質合成(翻訳)→ゴルジ装置で修飾・分泌」である
- 覚え方のコツ: 「リボソーム=翻訳の場」「ゴルジ装置=仕上げ・出荷の場」と工程で覚える
- 関連知識: リボソームがrRNAとタンパク質からなること。核小体がrRNAを合成する場であることも押さえておく
- よくある間違い: ゴルジ装置もタンパク質に関わるが「修飾・濃縮・分泌」であり、「合成」はリボソームの役割である
| 過程 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 転写 | 核内 | DNAの塩基配列をmRNAに写し取る |
| 翻訳 | リボソーム(粗面小胞体上) | mRNAの情報に基づきタンパク質を合成 |
| 修飾・分泌 | ゴルジ装置 | タンパク質を濃縮し細胞外に分泌 |
表: タンパク質合成の流れ
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