問題
自律神経の二重支配を受けない器官はどれか。
- 胃
- 心臓
- 涙腺
- 汗腺
解答: 4(汗腺)
解説
- 誤り。胃は交感神経(運動・分泌抑制)と副交感神経(迷走神経:運動・分泌促進)の二重支配を受ける。
- 誤り。心臓は交感神経(心拍数増加・収縮力増強)と副交感神経(迷走神経:心拍数低下)の二重支配を受ける。
- 誤り。涙腺は交感神経と副交感神経(顔面神経)の二重支配を受ける。
- 正しい。汗腺(エクリン腺)は交感神経のみの単独支配を受け、副交感神経の支配は受けない(二重支配を受けない)。ほとんどの内臓器官は交感神経と副交感神経の二重支配(拮抗的支配)を受けるが、汗腺・立毛筋・副腎髄質・大部分の血管は交感神経のみの支配である。汗腺の交感神経節後線維の伝達物質はアセチルコリン(コリン作動性交感神経)である点も重要な例外である。
ポイント
二重支配を受けない器官の代表は「汗腺」であり、問題582と同一テーマの頻出問題である。
- 覚え方のコツ: 交感神経単独支配の器官=「汗腺・立毛筋・副腎髄質・血管」を確実に覚える。試験で「二重支配を受けない」と聞かれたら汗腺を真っ先に想起する。
- 関連知識: 副腎髄質は発生学的に交感神経節と同じ起源(神経堤)を持ち、交感神経節前線維のアセチルコリンにより刺激されてアドレナリン(80%)とノルアドレナリン(20%)を血中に分泌する。
- よくある間違い: 涙腺は二重支配を受けるため「単独支配」と混同しないこと。涙腺は顔面神経の副交感神経支配も受ける。
- 教科書では「d.自律神経調節の特徴」の範囲に該当する。
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