問題
腹式呼吸はどれか。
- 内肋間筋による吸息
- 外肋間筋による呼息
- 横隔膜による吸息
- 腹筋による吸息
解答: 3(横隔膜による吸息)
解説
- 誤り。内肋間筋は吸息筋ではなく呼息筋である。→ 努力性呼息時に収縮して肋骨を引き下げ、胸郭を狭める働きをする。
- 誤り。外肋間筋は呼息筋ではなく吸息筋であり、胸式呼吸に関与する。→ 収縮すると肋骨が挙上し、胸郭の前後径・左右径が増大して吸息が起こる。
- 正しい。腹式呼吸(横隔膜呼吸)は主に横隔膜の収縮・弛緩によって行われる呼吸様式である。→ 横隔膜が収縮するとドーム状の膜が沈下して水平になり、胸腔が拡大して外気が肺内に流入する。安静時には主として横隔膜呼吸が関与する。
- 誤り。腹筋は吸息筋ではなく呼息筋である。→ 努力性呼息時に収縮して腹腔内圧を上昇させ、横隔膜を押し上げることで呼息を補助する。
ポイント
- 腹式呼吸=横隔膜呼吸であり、安静時呼吸の主体である。胸式呼吸は外肋間筋の収縮による肋骨の挙上で行われる。
- 覚え方のコツ: 「腹式=横隔膜=吸息」「胸式=外肋間筋=吸息」とセットで覚える。内肋間筋・腹筋は呼息側。
- 関連知識: 横隔膜は横隔神経(C3〜C5)、肋間筋は肋間神経(T1〜T12)に支配される。頸髄損傷のレベルにより呼吸障害の程度が異なる。
- よくある間違い: 「腹筋が収縮=お腹が動く=腹式呼吸」と誤解しやすいが、腹筋は呼息筋であり腹式呼吸の本体は横隔膜である。
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