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つむぐ指圧治療室 相模大野

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腎臓で再吸収されないのはどれか

問題

腎臓で再吸収されないのはどれか。

  1. 尿 素
  2. アミノ酸
  3. 水素イオン
  4. ナトリウムイオン

解答: 3(水素イオン)

解説

  1. 誤り。尿素は近位尿細管や集合管(内髄部)で約50%が受動的に再吸収され、対向流系による尿濃縮機構の維持に重要な役割を果たす。
  1. 誤り。アミノ酸はほぼ100%が近位尿細管でNa⁺共輸送体(SGLT類似のトランスポーター)を介して能動的に再吸収される。
  1. 正しい。水素イオン(H⁺)は腎臓で再吸収されず、むしろ積極的に分泌される物質である。近位尿細管ではNa⁺/H⁺交換輸送体(NHE3)によりH⁺が管腔側へ分泌され、集合管ではα型間在細胞のH⁺-ATPaseによりH⁺が分泌される。このH⁺分泌は酸塩基平衡の調節に不可欠であり、HCO₃⁻の再吸収とセットで体液pHの維持に寄与する。H⁺は「再吸収される物質」ではなく「分泌される物質」であるという点が本問の核心である。
  1. 誤り。Na⁺は糸球体でろ過された後、近位尿細管で約65%、ヘンレのループで約25%、遠位尿細管・集合管で残りが再吸収され、全体で約99%以上が再吸収される。

ポイント

  • H⁺は腎臓で「再吸収」されるのではなく「分泌」される物質であり、再吸収と分泌の違いを正確に理解することが重要である。
  • 覚え方のコツ: 「再吸収される物質=体に戻したいもの(Na⁺、グルコース、アミノ酸、水)」「分泌される物質=体から出したいもの(H⁺、K⁺、尿酸、薬物)」と目的で分類する。
  • 関連知識: H⁺の分泌はpH調節(問題432)と直結する。近位尿細管でのH⁺分泌はHCO₃⁻再吸収と連動しており、酸塩基平衡の理解に不可欠である。
  • よくある間違い: 尿素は「老廃物だから再吸収されない」と考えがちだが、実際には約50%が再吸収されて尿濃縮機構に利用される。老廃物=再吸収されない、という単純な図式は成り立たない。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
物質 再吸収の有無 再吸収率 主な部位
Na⁺ 再吸収される 約99% 近位尿細管・ヘンレ・遠位・集合管
グルコース 再吸収される 約100% 近位尿細管
アミノ酸 再吸収される 約100% 近位尿細管
尿素 一部再吸収される 約50% 近位尿細管・集合管
H⁺ 再吸収されない(分泌) 近位尿細管・集合管で分泌

表: 主な物質の尿細管における再吸収

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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