問題
脳波でα波が最もよく現れるのはどれか。
- 精神活動中
- 安静閉眼時
- レム睡眠時
- ノンレム睡眠時
解答: 2(安静閉眼時)
解説
- 誤り。精神活動中(計算・思考・注意集中時)にはα波は抑制され、β波(14〜30Hz)が前頭部を中心に優位となる。
- 正しい。α波(8〜13Hz)は安静閉眼・覚醒時に後頭部を中心に最もよく出現する正常脳波である。覚醒・安静・閉眼の3条件が揃った時に最もよく記録される。α波は精神的にリラックスした状態を反映する。開眼や精神活動(計算など)によりα波は抑制されβ波に置き換わる現象をα遮断(α波抑制)という。
- 誤り。レム睡眠時には低振幅速波(覚醒時に似た脳波パターン)が出現し、α波は典型的ではない。
- 誤り。ノンレム睡眠時には睡眠の深さに応じてθ波(4〜7Hz)やδ波(0.5〜3Hz、徐波)が出現する。
ポイント
α波=安静閉眼覚醒時に後頭部で最もよく出現する脳波であり、開眼・精神活動で抑制される(α遮断)。
- 覚え方のコツ: 脳波の種類を周波数の遅い順に「δ(デルタ)→θ(シータ)→α(アルファ)→β(ベータ)」と並べ、意識レベルは「深い睡眠→浅い睡眠→安静覚醒→精神活動」と対応させる。
- 関連知識: 問題588も同様の内容を問う。てんかんでは棘波や棘徐波が出現し、脳死判定では平坦脳波(30分以上)が基準の一つとなる。
- よくある間違い: α波は「安静閉眼」の条件が必要であり、「開眼覚醒」ではβ波が優位になる。閉眼と開眼の違いに注意する。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
| 脳波 | 周波数 | 出現条件 |
|---|---|---|
| δ波 | 0.5〜3Hz | 深い睡眠(ノンレム睡眠段階3-4) |
| θ波 | 4〜7Hz | まどろみ、浅い睡眠 |
| α波 | 8〜13Hz | 安静閉眼覚醒時(後頭部) |
| β波 | 14〜30Hz | 精神活動中、開眼時(前頭部) |
表: 脳波の種類と出現条件
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント