問題
脳幹に中枢がないのはどれか。
- 対光反射中枢
- 排尿中枢
- 呼吸中枢
- 言語中枢
解答: 4(言語中枢)
解説
- 誤り。対光反射中枢は中脳(脳幹の一部)のエディンガー・ウェストファル核に存在する。光刺激による瞳孔の縮小を制御する。
- 誤り。排尿中枢は橋(橋排尿中枢、バリントン核)に存在する。排尿の開始と調整を担い、仙髄の排尿反射中枢を上位から制御している。
- 誤り。呼吸中枢は延髄(呼吸リズムの発生)と橋(呼吸調節中枢)に存在し、いずれも脳幹に含まれる。
- 正しい。言語中枢は大脳皮質に位置しており、脳幹には存在しない。運動性言語中枢であるブローカ野は前頭葉の下前頭回に、感覚性言語中枢であるウェルニッケ野は側頭葉の上側頭回後部に位置する。言語は高次脳機能の一つであり、大脳皮質の連合野が担う機能である。
ポイント
言語中枢(ブローカ野・ウェルニッケ野)は大脳皮質にあり、脳幹にはない。
- 覚え方のコツ: 脳幹には「生命維持」に直結する中枢(呼吸・循環・嘔吐・排尿・対光反射など)が集中する。言語は高次脳機能であり、大脳皮質が担うと整理する。
- 関連知識: 脳幹反射の消失は脳死判定の基準の一つである。言語中枢は通常、左大脳半球に優位に存在する(優位半球)。
- よくある間違い: 排尿中枢を脊髄(仙髄)のみに存在すると誤解すること。仙髄にも排尿反射中枢があるが、橋排尿中枢(バリントン核)も存在する。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
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