問題
脳幹について誤っている記述はどれか。
- 視床に上行する感覚性神経が通る。
- 延髄、小脳および中脳で構成される。
- 自律神経機能の中枢がある。
- 覚醒に重要な神経回路がある。
解答: 2(延髄、小脳および中脳で構成される。)
解説
- 誤り。脳幹内には脊髄視床路などの上行性感覚神経路が通過しており、感覚情報を視床へ中継している。
- 正しい。脳幹は延髄・橋・中脳の3つで構成される。小脳は脳幹の背側に位置し、小脳脚を介して橋と連結しているが、脳幹そのものには含まれない。この問題では「小脳」が「橋」の代わりに入っており、これが誤りである。脳幹内には感覚性上行路が通過し、自律神経機能の中枢(循環・呼吸・嚥下など)や網様体賦活系(覚醒維持に重要な神経回路)が存在する。
- 誤り。延髄には循環中枢・呼吸中枢・嚥下中枢などの自律神経機能の中枢が存在する。
- 誤り。脳幹網様体賦活系(上行性網様体賦活系)は大脳皮質を賦活し、覚醒状態の維持に重要な役割を果たす。
ポイント
脳幹は「延髄・橋・中脳」の3構造で構成され、小脳は含まれない。
- 覚え方のコツ: 「脳幹=えん(延髄)きょう(橋)ちゅう(中脳)」と3文字で覚える。小脳は脳幹の「後ろ」に付いている別構造と整理する。
- 関連知識: 脳幹は生命維持に必須の中枢が集中しており、脳幹の機能停止は脳死判定の重要な基準となる。間脳(視床・視床下部)は脳幹に含めない分類が一般的である。
- よくある間違い: 小脳を脳幹に含めてしまう誤り。小脳と橋は密接に連結しているため混同しやすい。
- 教科書では「G.脳幹」の範囲に該当する。
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