問題
脳の調節中枢について誤っている組合せはどれか。
- 延髄 – 循環調節
- 中脳 – 摂食行動
- 小脳 – 協調運動
- 橋 – 排尿調節
解答: 2(中脳 – 摂食行動)
解説
- 正しい。延髄には心臓血管中枢(循環中枢)があり、血圧・心拍数の調節を行う。圧受容器反射の中枢でもある。
- 誤り。摂食行動の調節中枢は視床下部に存在し、中脳ではない。視床下部の外側野は摂食中枢(空腹中枢)、腹内側核は満腹中枢として機能する。中脳には対光反射の中枢(上丘・動眼神経核)、姿勢反射に関与する赤核、聴覚の中継核である下丘などが存在するが、摂食行動の調節は行わない。
- 正しい。小脳は随意運動の協調性の調節、姿勢の維持、平衡機能に関与する。
- 正しい。橋には排尿中枢(バリントン核、青斑核付近)が存在し、排尿反射の調節に関与する。
ポイント
摂食行動の調節中枢は「視床下部」であり、「中脳」ではない。脳の各部位と担当する調節機能の対応を正確に覚える。
- 覚え方のコツ: 脳幹の3部位を上から「中脳=対光反射、橋=排尿、延髄=呼吸・循環」と機能を対応させて覚える。摂食・体温・飲水は全て視床下部に集まっている。
- 関連知識: 問題573・585でも視床下部の機能が問われている。視床下部に「ないもの」を繰り返し確認する学習法が有効である。姿勢調節・呼吸調節は視床下部の機能ではない。
- よくある間違い: 脳幹の3部位(中脳・橋・延髄)の機能を混同しやすい。特に「中脳」の機能としてよく問われるのは対光反射であり、摂食行動ではない。
- 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
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