問題
聴覚の受容に関与する細胞はどれか。
- 錐状体細胞
- 水平細胞
- 有毛細胞
- 双極細胞
解答: 3(有毛細胞)
解説
- 誤り。錐状体細胞(錐体細胞)は網膜に存在する視細胞で、明所視と色覚に関与する。赤・緑・青の3種類がある。
- 誤り。水平細胞は網膜の介在ニューロンで、視細胞間の側方抑制に関与し、コントラストの強調に寄与する。
- 正しい。有毛細胞は内耳の蝸牛にあるコルチ器(ラセン器)に存在する聴覚の受容細胞である。音波の振動が基底膜を振動させ、有毛細胞の感覚毛(不動毛)が蓋膜との間で屈曲することで、機械的エネルギーが電気信号に変換される(機械電気変換)。この信号が蝸牛神経を介して大脳側頭葉の聴覚野に伝達される。有毛細胞には内有毛細胞(求心性信号の主体)と外有毛細胞(音の増幅)がある。
- 誤り。双極細胞は網膜の介在ニューロンで、視細胞(杆体・錐体)から受け取った信号を神経節細胞に伝達する。
ポイント
聴覚受容器はコルチ器の有毛細胞であり、他の選択肢はすべて網膜(視覚)に関わる細胞である。
- 覚え方のコツ: 「有毛(ゆうもう)細胞が音を勇猛(ゆうもう)にキャッチ」→聴覚受容=有毛細胞と直結させる。選択肢の錐体・水平・双極はすべて「網膜の住人」と覚える。
- 関連知識: 有毛細胞は聴覚だけでなく平衡感覚(前庭・半規管)の受容にも関与する。騒音性難聴は有毛細胞の不可逆的損傷が原因である。
- よくある間違い: 選択肢1・2・4はすべて網膜の細胞であり、聴覚とは無関係である。「内耳の細胞か網膜の細胞か」をまず判別する。
- 教科書では「b.聴覚器と伝導路」の範囲に該当する。
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