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つむぐ指圧治療室 相模大野

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聴覚について正しい記述はどれか

問題

聴覚について正しい記述はどれか。

  1. 音波は内耳道を通って鼓膜に達する。
  2. 耳小骨には音圧を増幅する作用がある。
  3. コルチ器の有毛細胞は外リンパに接する。
  4. 聴覚情報は外側膝状体を中継する。

解答: 2(耳小骨には音圧を増幅する作用がある。)

解説

  1. 誤り。音波は外耳道(外耳の管)を通って鼓膜に達する。内耳道は蝸牛神経や前庭神経が通る側頭骨内の骨性の管であり、音波の通路ではない。
  1. 正しい。耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)は鼓膜の振動を内耳(蝸牛の卵円窓)に伝える際に、鼓膜とアブミ骨底板の面積比(約17:1)と梃子の原理により音圧を約22倍に増幅する。この増幅がなければ空気の振動を蝸牛の内リンパ液(液体)に効率よく伝えることができない(インピーダンス整合)。
  1. 誤り。コルチ器の有毛細胞は蝸牛管内の内リンパ液に接している。外リンパは鼓室階と前庭階を満たす液体であり、内リンパとはイオン組成が異なる(内リンパ=K⁺が多い、外リンパ=Na⁺が多い)。
  1. 誤り。聴覚情報は内側膝状体を中継して大脳聴覚野(側頭葉)に投射される。外側膝状体は視覚の中継核である。

ポイント

耳小骨は面積比と梃子の原理で音圧を約22倍に増幅し、空気→液体のインピーダンス整合を行う。

  • 覚え方のコツ: 「耳小骨は”小さいのに大きく増幅”」→小さな骨が音を大きくする役割と覚える。「外耳道で音を受ける(外)、内耳道は神経が通る(内)」と区別する。
  • 関連知識: 内リンパのK⁺高濃度は蝸牛管の血管条によって維持される。有毛細胞の機械電気変換にはK⁺の流入が重要である。
  • よくある間違い: 外耳道と内耳道を混同しやすい。内リンパと外リンパのイオン組成の違い(内=K⁺、外=Na⁺)も頻出の混同ポイントである。
  • 教科書では「b.聴覚器と伝導路」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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