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つむぐ指圧治療室 相模大野

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聴覚について正しいのはどれか

問題

聴覚について正しいのはどれか。

  1. 高い周波数の声ほど低く聞こえる。
  2. 耳小骨は音を鼓膜へ伝える。
  3. コルチ器官で受容される。
  4. 聴覚情報は外側膝状体を経由する。

解答: 3(コルチ器官で受容される。)

解説

  1. 誤り。高い周波数の音は高い音として聞こえる。音の高低(ピッチ)は周波数に対応しており、周波数が高いほど高い音として知覚される。
  1. 誤り。耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)は鼓膜の振動を内耳の卵円窓に伝える。音が鼓膜へ伝わるのは外耳道を通じてであり、耳小骨は鼓膜の後方(内側)に位置する。
  1. 正しい。聴覚はコルチ器官(ラセン器)で受容される。コルチ器官は蝸牛の蝸牛管内にある基底膜上に位置する聴覚受容装置であり、内有毛細胞と外有毛細胞を含む。音波により基底膜が振動すると、有毛細胞頂部の不動毛が蓋膜との間でずれ運動を起こし、機械的振動が電気信号に変換(機械電気変換)される。内有毛細胞が主に聴覚の感覚情報を蝸牛神経に伝達し、外有毛細胞は能動的な増幅機能を担う。
  1. 誤り。聴覚情報は内側膝状体を経由して側頭葉の聴覚野に投射される。外側膝状体は視覚情報の中継核である。

ポイント

聴覚はコルチ器官(蝸牛の基底膜上)の有毛細胞で受容され、蝸牛神経→内側膝状体→聴覚野の経路で伝達される。

  • 覚え方のコツ: 「コルチ器官=”こーち(聴)”→聴覚の受容器」と音で覚える。「内側膝状体=”ない(内)ちょう(聴)”→聴覚」「外側膝状体=”がい(外)し(視)”→視覚」と膝状体と感覚の対応を覚える。
  • 関連知識: 問879(蝸牛神経)、問899(有毛細胞)、問848(コルチ器の刺激受容体)、問886(耳小骨の増幅作用)と共通テーマである。基底膜の周波数局在(基底部=高音、頂部=低音)も重要である。
  • よくある間違い: 耳小骨の音の伝達方向を逆に覚えやすい。耳小骨は「鼓膜から内耳へ」伝える。また外側膝状体と内側膝状体の感覚を取り違えやすい。
  • 教科書では「b.聴覚器と伝導路」の範囲に該当する。
聴覚伝導路 構造 役割
外耳道 音波を鼓膜へ導く 集音・共鳴
鼓膜 音波を振動に変換 空気振動→機械振動
耳小骨 鼓膜→卵円窓へ伝達 音圧約22倍に増幅
コルチ器官 基底膜上の有毛細胞 機械電気変換
内側膝状体 視床の中継核 聴覚情報の中継
聴覚野 側頭葉上側頭回 音の知覚・認知

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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