問題
細胞内液と細胞外液で等しく保たれているのはどれか。
- カリウムイオン濃度
- 浸透圧
- 蛋白質量
- 塩素イオン濃度
解答: 2(浸透圧)
解説
- 誤り。K⁺濃度は細胞内液で高く(約150mEq/L)、細胞外液で低い(約4mEq/L)ため、大きく異なる。
- 正しい。細胞内液と細胞外液の浸透圧は等しく保たれている(約290mOsm/L)。体液の浸透圧は、約290mOsm/Lに保たれている。細胞膜は半透性を持ち水を自由に通すため、もし浸透圧差が生じても水が移動して速やかに平衡に達する。イオン組成は細胞内液と細胞外液で大きく異なるが、溶質分子の総和(=浸透圧)は等しく維持されている。
- 誤り。蛋白質は細胞内液に多く含まれ、細胞外液(特に間質液)では少ない。
- 誤り。Cl⁻濃度は細胞外液で高く(約100mEq/L)、細胞内液では低い。
ポイント
- 細胞内液と細胞外液でイオン組成は大きく異なるが、浸透圧は等しい。これが最重要ポイントである。
- 覚え方のコツ: 「組成は違う、浸透圧は同じ」と対比で覚える。水が自由に通る膜では浸透圧が等しくなるのが原理である。
- 関連知識: 浸透圧の維持は水の移動(浸透)によって達成される。脱水時には浸透圧のバランスが崩れ、高張性・低張性・等張性脱水に分類される。
- よくある間違い: 「Na⁺とK⁺の濃度が等しい」と誤解しやすいが、Na⁺は細胞外、K⁺は細胞内に多い。等しいのは浸透圧のみである。
| 項目 | 細胞内液 | 細胞外液 | 内外で等しいか |
|---|---|---|---|
| 浸透圧 | 約290mOsm/L | 約290mOsm/L | 等しい |
| 主要陽イオン | K⁺(高濃度) | Na⁺(高濃度) | 異なる |
| 主要陰イオン | HPO₄²⁻、タンパク質 | Cl⁻ | 異なる |
| 蛋白質量 | 多い | 少ない(間質液) | 異なる |
表: 細胞内液と細胞外液の比較
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